(ぜんさつや かたをはみだす こけむせり)
東司の柱石を、北斗七星の形に配してあります。
蓬莱・方丈・瀛州・壷梁の四仙島が配されています。
立てた石に対して、長石でバランスをとっています。
苔の築山で京都五山を表しています。
苔と白砂の境の線が、南東から北西へ直線にしてあります。
東西南北の庭は一体ですので、西庭への導線の役割をしています。
手前の苔は源氏雲ですネ。
葛石の囲いにサツキの刈り込みの大市松模様の庭です。
北庭と連続する北西の大市松です。
伊勢湾台風で倒壊した春屋妙葩の架橋した
旧通天橋(室町時代)の一部が通天台です。
大市松から続いてきた感じの北庭(小市松の庭)です。
市松模様が東に向かって消えて行きます。
昭和14年に重森三玲が完成させた方丈庭園ですが、
本坊内の材料を再利用する事を条件にされ、
敷石や葛石、柱石が庭に利用されています。
斬新な重森氏の石を立てる手法は、
光明院・竜吟庵・松尾大社等で見受けます。
本坊庭園は、釈迦成道八相に因み、
当初は八相の庭と呼ばれていました。
北斗七星・蓬莱・瀛州・壷梁・方丈・五山・八海・市松で、
八相を表します。
什麼は、どのような?という意味の中国語です。
「お前は何者か?」と突きつけてきてます。
‥‥‥ 答えに窮しますネ!