(たまばしの かたわらそっと さつきかな)
天皇・太上天皇行幸の際、及び斎王の著到殿です。
上賀茂神社の社殿の34棟が、重要文化財で、
本殿・権殿は国宝です。
円錐形に盛った白砂は神の依代で、神が降臨する
神山をかたどっています。
目印になる三本葉、二本葉の松葉が、頂点に挿してあります。
賀茂は陰陽道の権威ですので、三は陽、ニは陰です。
祭神は、衣通姫(そとおりひめ)です。
允恭天皇の妹で、その艶色は
衣を通して光り輝いていたと云われる美人です。
下鴨神社の祭神の三本足の八咫烏が並んでいます。
土舎(つちのや)(重文)は、神主、社司の著到殿です。
「風そよぐ ならのおがわの 夕暮れは、禊ぞ夏の しるしなりける」
藤原家隆の有名な和歌ですが、ここのならの小川を詠んだ歌です。
禊ぎは夏越の祓えですので、涼しい風は秋を感じさせますが、
禊ぎはまさに夏を示していますネ。
ちなみに「なら」は、地面をならすの「なら」でなだらかな様子です。
奈良市もそんな所ですよね。
勅使御拝の殿舎です。
葵祭の際、宮司が勅使に返し祝詞を行います。
荒々しい岩肌は神の聖域です。
須波(すわ)神社は、敷地、御物忌川、御手洗川を守護しています。
防人が九州へ赴任する時、鹿島神宮にある
阿須波神に道中安全を祈願して旅立ったのが、「鹿島立ち」です。
阿須波神は、足元の大地の安全を司っておられます。
神職が身を清める川です。
賀茂川から引いている御手洗川は、濁ってましたが、
きれいな御物忌川は湧水が水源なのでしょうね。
入口を守る櫛石窓神・豊石窓神が祀られています。
通称矢大臣左大臣ですが、古社なので、楼門の左右ではないですネ。
祝詞屋の右に本殿、左に権殿です。