1級キャリアコンサルティング技能検定の論述試験問題を活用しながら、
実践的な事例指導面接について学んでいきたいと思います。

論述の過去問を使った検討は、
今年に入って1月8日以後記事にしていませんでした。

昨年12月に1級の論述試験を受検された多くの方が、
この2月の面接試験受検に向け注力されていたことなどから、
1月9日からの記事には、基本、ロールプレイや口頭試問につながることを記事にしてきています。

今回から今年12月15日(日)に実施される予定の1級キャリアコンサルティング技能検定論述試験に臨まれる方々へ、
何かひとつでもお役に立つような記事が書けたらと考えています。

勿論、記事を書くことを通じて自身の気づき等にも役立てていきます。


それにしても日が過ぎていくのが早いですね。

今年は4月に新元号の公表、そして5月1日から新元号が施行される予定です。

今年から来年にかけて東京オリンピックに向けた諸々のイベントが目白押しでしょうし、
街並みは刻々と変化していくことでしょう。

私たちの業界では今年から新たなACCNという職業団体がスタートすることにもなっています。

周囲の環境が変化していく中で、個人がどのように変化にかかわっていくのか、
また何を考えていくのか、
物は考えようで、多くの機会を創造していくタイミングでもあるのかもしれません。

《周囲がどんなに変化しようと根本は変わらない》
《自身のスタンスを貫き通す》

みたいな姿勢もロックスピリッツ?のようでいいかもしれませんし、
しかしながら私たちの職務等から考えると、
何事も柔軟に対応しながらも、その変化に良い意味で順応しつつ良き影響を与えられる存在になることが大切かもしれません。

さて本題です。

第8回の論述選択問題の事例3(需給調整機関分野)を活用して事例を実践的に捉えながら、
事例相談者が抱えている問題等をベースにして事例相談者の成長的かかわりを考えていきたいと思います。

事例相談者は面談経過の終盤の記録で、

(Cさんは年齢的にキャリアの転機に差し掛かっていることを説明し、この転機を乗り越えるために一緒に考え、支援していくつもりであることを話して、次回につなげた。)

とした内容を記しています。

そして事例相談者の所感においては、

(今の仕事を続けていくことに不安)
(正規雇用への転職を希望)
(希望に合う仕事に就けるよう支援したい)
(傾聴につとめ、情報提供を行った)

とあります。

私は、この次回の面談につなげたという点で、
Cさんへ話したことと、所感に書かれている内容について少しわからないこと(どのようにつながるのか等)があります。

決してこの事例相談者の見立てや行ったことなどが良くないと思っているわけではなく、
何か微妙なズレみたいなものを感じ、そうしたことが要点にもなる気がします。

だからこそ事例記録を再度読み、
事例相談者の立場に立ち何を考えてそうしたのか、しようとしたのか、
こうして事例相談者のことを要点要点で理解していこうと記録を読む努力をします。

要は、
事例相談者の問題を探し当てるために事例を読むわけではありません。

またCさんから、

「目標が決まっているわけではないです。目標が決まっていないと転職は難しいですか」

と発言があったことが記録されています。

例えばCさんから「目標が決まっていないと転職は難しいですか」いう発言があったことを含め、皆さまは何か感じられたでしょうか。

私はこうした点もやや違和感を感じます。

事例相談者のその前の発言やかかわり方が、一体Cさんにどんな影響を及ぼしたのでしょう。

また、そのCさんへの影響は事例相談者が考えていた範疇なのか、
はたまたそれは事例相談者が考えていた支援内容につながっているのか、

せっかくCさんのために役立つと考えていたことも、
Cさん自身の理解や納得合いが低かったり、その受け止め方や認識する意味合いが噛み合っていなければとても勿体ないことになります。

例を出せば、
(インストラクターのお仕事に引け目を感じることはないと思いますよ。)
といった励ましや勇気づけなどの言葉掛けも、
相手の受け止め方やタイミング次第では価値観を押し付けられたように感じることもあります。

こうした点を
《事例相談者の準拠枠でものを言っている》
と事例相談者を指摘することは、
物事の表面的なところをみているだけに留まってしまうことを考えたいところです。

事例相談者が抱えている問題は、
そうした事例相談者の考え方や感じ方、そして支援の内容を節目節目で理解して、
初めて相手の立場に立ってみた問題意識を掴めるのではないかと思います。

それがこの事例相談者が抱えている問題のひとつの視点にもなるのではないかと考えます。

次回は過去問の問1について書きたいと思います。