新型コロナウィルス感染始末記(その2) | 旅はブロンプトンをつれて

旅はブロンプトンをつれて

ブロンプトンを活用した旅の提案

(その1から続く)

<帰宅翌日>
前日の就寝が23時と遅くても、日中中央線鈍行の中で居眠りしていても、ブロンプトンで運動しているので、寝つきは悪くありませんでした。
翌日は4時前起きでしたが、少し眠気がいつもよりあるなと思いながらも、荷物があるので原付で家を出て、予定されたイベントがらみの仕事を無事こなすことができました。
午前中、普段より少し眠気が深かったものの、4時前に起きる日は午前10時前後に眠くなるし、昨日6時間以上電車に乗って揺られていたので、こんなものかと思いました。
この日は2時には仕事が終わったので、早く帰ってきて、少しでも旅の疲れを取ろうと、21時には就寝しました。


<帰宅2日目>
その日はお寺の手伝いでしたが、いつもと同じように変わることなく身体は動いていました。
自転車で駅まで行ってもよかったのですが、旅の疲れもまだ残っていたので、原付で午前4時半に家を出ました。
通常のルーティーンで仕事をこなしてゆきました。
ただ、仕事している日中にいつもと少し違うのは、ブロンプトン輪行やお散歩同様、夏場の私はチビチビとこまめに水分補給を行う際に、この日に限って飲んでもすぐに喉が渇いてしまうという感覚が、朝から夕方まで続きました。
少量であっても、飲めば普通は潤いが多少の間持続します。
しかし、この日に限っては飲んだ途端に砂に水がしみ込むように、喉が渇いたままという感じでした。
今回私が感じた、唯一の前駆症状です。
だからといって、いつも以上に水を飲むことをせず、いつも通りのペースで動いておりました。
その晩は、今夏に入ってはじめての熱帯夜ということもあり、いつもは窓を開けて、扇風機をタイマーにして直接に風を当てずに眠るところを、窓を閉め切って、今年初めてクーラーをつけて眠りました。


<帰宅3日目 発症日>
そして旅から帰って3日目の朝、この日も朝の3時半に目が醒めたのですが、起きあがろうとして身体が鉛のように重くて動けません。
漸くベッドから立ち上がって身支度する間も、身体がだるくて仕方ありません。
これは、毎年夏に起きることなのですが、クーラーをつけ始めの際の冷房病に違いないと思い、仕事で約束もあったので、とにかく家を出る支度をしました。
ところが、天気予報はこれから一日雨降り。
これでは自転車で家を出るわけには参りません。
重たい体を合羽で包みオートバイに跨って、まだ降っていない曇天のなかを鎌倉まで1時間走ったのですが、お寺に着いたらさらに具合が悪くなっていました。
どうも熱が出てきたみたいで、身体の節が痛くなってきます。
喉も猛烈に痛くなってきました。
掃除をしながら意識が遠のいてゆきます。
「ちょっと顔色が悪いですよ」といわれて、たまたまお寺にあった米国製の検査キットを試すと、なんとコロナ陽性反応が…。
その時に至ってやっと、あの雑魚寝の夜にうつされたと直感しました。
急いでネットで調べると、自宅療養期間は症状が無い人で7日、ある人で10日と書いてあります。
ということは、今日から10日間は自宅療養になります。
この時点で午前9時過ぎです。


急いでこの日の予定をキャンセルし、一緒に旅行に行った友だちに状況をメールします。
すぐに帰宅することを決めましたが、外は雨が降っています。
先ほど脱いだばかりの合羽を着こみ、再度ハンターカブに跨って1時間かけて横浜の家まで戻りましたが、この時はまだ幸いなことにしっかりしていたので運転ができました。
近所の薬局で、体温計、解熱鎮痛剤、のど飴、食料品、水などを買い込み、家に帰って食欲があるうちに食べられるものを食べておきます。
解熱鎮痛剤はアセトアミノフェン系ということで、1錠中における含有量の多いタイレノールAを購入しようとしましたが売り切れだったので、同じ含有量のラックル即溶錠(4日分)を入手しました。
またこの時点では喉の痛み、咳は頭痛に隠れていたので薬を買いませんでしたが、喉の腫れに対処する薬、咳止め、鼻炎用の薬があったら心強いと思います。
味覚障害や食欲不振も無く、とにかくお腹をふくらませて歯磨きをしながら熱を測ったら、8度5分ありました。
電話に着信があったのでかけ直すと友だちで、彼も含めてあの晩に居合わせた5人に同じ症状が出ていると知り、どうも旅先でうつされたのが確定したようです。

これはまずいと最も狭い部屋に籠って冷房をかけ、午前11時ごろに横になりましたが、身体中の力が抜けてゆくようで、それとともに、関節痛と頭痛の嵐が襲ってきて、あまりの痛さに眠れないのですが、七転八倒しながら意識が混濁しているという状況が16時半くらいまで続きました。
ただ、呼吸が苦しいとか胸が痛いなどの症状が無いので、病院へは連絡をせず、ひたすら独りで耐えるという姿勢に徹しました。
夕方に起き出すと、峠は越えたようでしたが喉が痛く、頭痛も酷いままなので、市販の鎮痛剤を飲んだところ、多少はましになりました。
熱を測ると7度2分迄さがっています。
ですが体のだるさは相変わらずで、微熱もあるのでお風呂も入れません。
昼間にあれだけ寝たにもかかわらず、夕食を食べて顔を洗って横になったら、すぐに寝入ってしまいました。
あとから考えると、この発症日午後から夕方にかけてが峠だったと思います。
また、これも振り返っての感想ですが、症状がワクチン接種時の副反応とよく似ていました。
重さも2回目接種時のそれと同じくらいだったように思います。


<発症2日目 帰宅4日目>
いつも目覚ましをかけなくても4時前に目が醒めるのに、この日目を開けたら5時半でした。
かなり寝汗をかいたようでしたが、身体は少し軽くなりました。
熱を測ると6度9分くらい。
頭痛は絶えずという状況は脱したものの、まだ断続的に痛い状態が続いています。
喉は痛いままですが、こちらも咳をした時だけ痛むという状態になりました。
食欲は普通で、日常通り朝と午後おそくの2食を食べます。
ラックルという名の鎮痛剤を朝昼晩の3回飲みましたが、効いたかどうかはわかりません。
この機会に読書やブログ書きが進むかと思ったのですが、だるさは軽くなっているものの、いつものような集中力はなくなっているので、殆ど進みませんでした。
夜になっても熱が6度5分に下がったので、風呂に入り、21時ごろには就寝しました。
ただ、コンタクトを外さないまま寝てしまうなど、いつも通り行かない面もありました。


<発症3日目 帰宅5日目>
5時半起床
熱は5度8分迄下がったので、市販薬を飲むのはやめました。
頭痛は皆無となりましたが、喉の痛みは少しだけましになった程度で、咳をすると痛みます。
頭痛と入れ替わりに、鼻水と鼻詰まりがひどく感じるようになりました。
ただ、咳やくしゃみが止まらないとか、ティッシュが手放せないということはなく、花粉症の症状とはちょっと違う感じです。
食事も味覚障害など一切なく、いつも通り2食いただき、量的には元気な時の9割くらいです。
ずっと家に居て動かないので、お腹があまりすきません。
ただ、だるさは少し残っていて、午前10時から16時までの間に、1時間ないし2時間程度の昼寝をしました。
この日あたりから、少しずつ読書ができるようになり、ブログ書きも、集中力が持続せず、文章にまとまりがないながらも、ちょこちょこなら書けるようになりました。


<発症4~7日目 帰宅6~9日目>
各日6時くらいまでには起床。
日ごとに10%~20%くらい、鼻水と鼻詰まりが軽くなってゆきます。
のどの痛みも、風邪のような段階から、イガイガする程度へと、徐々に減退してゆきます。
熱は5度8分~6度5分の間で平熱の範囲。
お風呂も毎日しっかり入ります。
夜は22時前には就寝するようにして、病気のために眠りが浅くなるということもなくなりました。


<発症7日目 帰宅9日目>
5時半起床
2度寝して7時半にもう一度起きて朝食を食べ、熱を測ると平熱。
鼻声で鼻詰まりはあるものの、重たい感じはなし。
喉も多少思い感じで、ときおり痰が絡む咳が出る程度。
原付に跨り、横浜駅西口に9時半について、2時間40分ほどならんでPCR検査を受けたところ、陰性の判定。
(暑い中2時間半以上並んだ方が辛く、熱射病になりそうになりました。)
帰宅して午後30分ほど昼寝。
21時には就寝。
あと3日間は自主的に隔離して、発症11日目(帰宅13日目)から仕事に復帰する予定。


○全体的な感想
<予防に関して>
・誰も好きで病気になるわけではありませんが、自分で密を避けることのできる範囲で行動すべきだったと反省しました。
・コロナが収まるまでは、ひとり旅を中心にして、同行者が居る場合は特に就寝時に距離をとったり、空間を別にしたりするなどの配慮が必要だと思います。
・上記のような理由から、自分の管理できない(他人任せの)旅は、コロナが流行っている間は極力避けた方がよいと思います。
・ホテルや飲食店は、コロナ対策がされているかどうか調べてから利用するくらいの用心深さが必要だと思います。
・今まで同じことをして大丈夫だった、他の人も罹っていないのだから大丈夫という根拠のない自信は捨てた方が良いと思います。


<罹患した後で>
・罹ったと思ったら、心当たりのある人たちにすぐ連絡した方が良いでしょう。
・自首隔離期間中、食料は買いだめしたものを少しずつ食べるとしても、医薬品や日用品を買う時はどうするのかと思いました。
(私の場合は「何かあったら相談して」という人が複数いたので安心でした。
そう言ってもらうだけでも、実際に頼る頼らないは別にして心強いものなので、自分の周囲に感染者が出た時には声掛けしようと思います。)
・症状が出た時、落ち着いたとき、自分の場合はたまたま検査薬がありましたが、コールセンターに紹介された医療機関を予約するのは並大抵でなく、とくに症状が重篤の場合はどうするのかと思いました。
・検査薬は殆どのドラッグ・ストアで入手不可のなか、公共の検査は物凄く混雑していて、具合の悪い時に長時間並んで受けることは難しく、またそこで陽性が出ても自分で医療機関に予約を入れなければならないということで、かなりハードルが高いのではないかと感じました。
・いざという時は救急車を呼べばよいと言いますが、2022年の8月現在、第7波で医療機関が逼迫している地域も出る中で、容体が急変したときに受け皿があるのかどうか、ちょっと心配になりました。

<まとめ>

もちろん、病気にかからないに越したことはないのですが、これだけの流行病ですから、誰かからもらったとしても、その誰かや、迂闊だった自分を責めても仕方ありません。

いつも誰かのせいにする人というのは、自分では責任を負おうとはしません。

だから、散々病気の人を責めておきながら、いざ自分がかかると否認するか、隠ぺいするか、やはり誰かの責任に転嫁するかの3択しかありません。

そういう人は、死ぬまで他人の気持ちに共感できない人だから、他人から共感されることもありません。

死ぬまで許さないと口に出している人は、死ぬまで自分が許されない人です。

今回病気にかかって分かったことは、自分だけは大丈夫という油断がもっともよくないこと、普段から心身ともにストレスを貯めず、適度に有酸素運動していることで、病気が重くならずに済んだのではないかということでした。

今後は、とくに知り合いとの付き合いには充分気を付けようと思います。