男女の会話30
「あたしはパトラー」


男:こんばんは。男です。
女:そしてあたしは、女です。
男:なんかくどいな。
女:あたしが工藤静香って?
男:ゆーてへんし。
女:生稲晃子と斉藤満喜子とでマンさんのうしろ髪引っ張ったろか?
男:それ、『うしろ髪ひかれ隊』ちゃうんか?なんでキミ知ってんねん?
女:あたしが5,6歳の頃におニャン子クラブの中で活動してたアイドルユニットでしょ?そんな昔の話、あたしは知りまへんから。
男:よう知っとるやないか。

女:それぐらいは予備知識としてこの小さな脳の中に入っておりますから。
男:予備知識って…そんな知識なくってもキミの人生において全く問題ないけどな。
女:そんな事言われたら元も子もないっちゅー話ですけどね。
男:まぁここで会話してる内容はみんなそんな感じやけども。
女:あらま。ようそんな事言いはりますな。マンさんもしかして…。
男:なんやねん?
女:静香工藤のファンやったとか?
男:なんで外国人みたいに名前と苗字入れ替えんねん?
女:おニャン子会員番号38番を追っかけてたとか?
男:キミ、会員番号まで知ってんのか?キミいったい何歳や?ってゆーかキミこそ熱心なファンやったんちゃうんか?
女:んなあほな。ビーグル38の漫才の終わりの言葉です。
男:知らんがな。
女:知らんがな?
男:今度はなんや?
女:知らんがなと言えばあたし、クレオ・パトラーみたいなメイクしてみたいんです。
男:ちょっと待って。誰やねん?それ。
女:誰って、こんな有名人知りまへんの?
男:…クレオパトラなら知ってるけど。
女:クレオ・パトラーですがな。もしかしてマンさん…“くれ夫”と間違ってまへんか?
男:そっちもわからんわ。くれ夫って…日本人か?
女:クレオ・パトラーは日本人ちゃいます。確か古代エジプトのなんかです。
男:なんかって…ほとんど説明になってへんやん。
女:世界三大美女の一人です。
男:じゃやっぱりクレオパトラやん。
女:えー?クレオパトラってどんな人ですのん?
男:どんなって…こんな人や。

女:んー…似てますけど、あたしがゆーてるクレオ・パトラーのメイクとはちょっとちゃいますね。
男:そうなん?クレオパトラゆーたらこんな感じのはずやけどな…。
女:あたがイメージしてるのはこんな感じです。

男:えっらいリアルっぽいな、これ。オレの中ではやっぱりさっきの画像がクレオパトラかな。
女:あとは、こんなイメージかな?

男:これってクレオパトラに扮した菜々緒やんけ。
女:ん~ちゃうな~。ちょっとあっさりし過ぎですわ。もっと濃いメイクですねん。じゃあこれかな?

男:イラストかーい!
女:あたしの中ではこれがクレオ・パトラーです。
男:やっぱりクレオパトラやないかい!
女:そんなそっくりな名前の有名人おったんですね?
男:こっちが本物やから。
女:本物ねぇ…パトラーのあたしとしてはちょっと認めたくないですけど。
男:なんでキミがパトラーやねん。
女:クレオ・パトラーを崇拝する人やからパトラーです。アムラーと一緒ですわ。
男:ややこしいな。ほんでここでアムラーとか出すなよ。
女:ほんでメイクの話ですけど。
男:ああ、そんな話やったっけ。
女:どうですかね?
男:どうですかねって。どう答えたらええねん?
女:どう答えたらええねんって。めっちゃええんちゃうってゆーてもろてもええですけど。
男:えらい厚かましい返事を期待しとんな…。ええも悪いも、キミがそういうメイクしたいんやったらすりゃええやん。
女:あらま。なんだか冷たいでんな。フラペチーノ親父って呼ばせてもらいますわ。
男:なんやねんそれ。単なるフラペチーノ好きな親父みたいやないか。
女:じゃ液体窒素の方が好きなんでっか?
男:飲めんわそれ。好きとか嫌いとかの次元ちゃうやろ。
女:なら、暖かい言葉をお待ちしております。
男:ん…なんかオレ、踊らされてる?
女:阿波踊りでしょ?
男:なんでオレが阿波踊りを踊ってんねん?
女:そんなイメージなんで(笑)
男:笑いながらそんなイメージすんなよ。話がわからんようになってるぞ。
女:パトラーのあたしがパトラーのメイクしたらパトラーに見えるかな?って話。
男:よくよく考えたら…どーでもええ話やな。
女:どーでもええ話で思い出しました。
男:また話題変わるんかい!?
女:犬を飼うとしたら、マンさんはどんな名前を付けます?
男:犬?犬か…そうやなぁ、『ジョン』なんてええかもな。
女:『ジョン』…なんだか洋犬らしい名前でんな。じゃあ和犬やったら?
男:和犬ならやっぱり『ぽち』かな?
女:マンさん、ほんまありきたりですなぁ。
男:なんやその言い方は。ありきたりでもええやないか。
女:まぁええですけど。もうちょっとひとひねり欲しいとこですわ。
男:なんで犬の名前をひとひねりせなあかんねん?
女:その方がおもろいですやん。
男:別におもろくする必要ないと思うんやけどな。じゃ例えばキミならどんな名前にすんねん?
女:あたしなら『ぽち』やなくて『ポテチ』にします。
男:なにそれ。スナック菓子やないか。
女:思わず食べたくなるでしょ?
男:食ったらあかんがな。
女:あとは…『ポチっとな』もええですな。
男:どっか押すんかい。
女:押しても構いまへんけどね。
男:どこをやねん。
女:どこでもええですやん。犯罪じゃなければ。
男:怖いなそれ。なんか変やな、キミの考えは。
女:ほんで次は『ジョン』ですね?
男:はいはい。キミならそれをどんな名前にするんや?
女:あたしなら…『ジョーン・ジェット』とかにしますな。
男:長いな。それなら『ジェット』でええやないか。
女:確かにそうでんな。だけどシャウトの声が犬やなくて盛りのついた猫みたいでもええでっか?
男:それはめっちゃ嫌かも。
女:ほんじゃ…『ジョン・トラボルタ』とかね。
男:それも長いな。
女:サタデーのナイトにはフィーバーしまっせ♪
男:誰がフィーバーするかい。しかも相当古いよな、そのフレーズ。
女:古いのは頭の中だけやなくて、ボデーも古いでっせ。
男:知らんがな。そんな情報いらんて。
女:最低でも『トラボルタ』って呼んであげなはれ。
男:『ジョン』でええやないか。
女:じゃあ『トラ』とか。
男:もはやそれって犬ちゃうよな。
女:猫でも使えまっせ('ω')ノ
男:なんで猫に行くねん。犬の話やったやろ。
女:猫やったらやっぱり…『ジョーン・ジェット』のシャウトですやん。
男:盛りがついた猫やないか!あかんあかん!
女:あきまへんか。じゃあ盛りのついた猿とかは?
男:あのな…なんで今度は“盛りのついた”シリーズに変わっとんねん?話の展開がおかしいやろ。
女:ああそっか。じゃあ話を元に戻して…盛りのついたうしろ髪ひかれ隊の工藤静香はパトラーのメイクが似合うか?似合わんと思います。
男:無茶苦茶やな!!あかん、もう撤収や。
女:マンさんも似合わんと思います。
男:オレにメイクさすな。ほらほら、撤収すんぞ。
女:盛りのついたパトラーのシャウト聞きたい?
男:キミの今の頭の中はカオス状態やな。いや、オレの頭の中か?
女:2人ともですがな(笑)
男:笑うな!キミと一緒にせんとってくれ。
女:はいはい。せんとくんせんとくん。

男:いちいち画像出すな。ほんでなんちゅー画像やねん、それ。
女:せんとくんがパトラーメイク似合うか悩んでる画像です。じゃあそろそろ撤収って事で。
男:嘘つけ!ほんでキミが仕切るな。じゃ、撤収すんで。
女:やっとですか。
男:キミがゆーなそれ。じゃあまたな~。
女:はーい。ほなね~♪

終わり