男女の会話14
「万病の素」
男:どうも、男です。
女:こんばんは。西っかわに住んでる“西っかわきよし”でーす。
男:誰やねんキミ。まるで西川きよしみたいやな。
女:目ん玉がこぼれ落ちそう…。
男:やっぱり西川きよしやないか。
女:娘は西っかわかの子と言います。
男:やっぱりそうやんけ。
女:かの子~♪
男:やかましいな。
女:ヘレ~ン♪
男:叫ぶな叫ぶな。それ奥さんやないか!
女:奥様は外国人と間違われます。
男:外国人やないか。
女:小さな事からコツコツと骨粗しょう症。
男:なにゆーとんねん?さっきから。キミは何者やねん?
女:まがい者です。
男:ああ、なるほど…って、キミはまがい者なんか?
女:まがい者やから離婚してください。
男:なにが言いたいねん?さっきから。
女:まぁ離婚なんて紙1枚でできますけど。これがほんまの“紙んぐアウト!”なーんてね。
男:ダジャレかよ。しかもクォリティの低い。
女:すんまへん。今あたし、精神的に“つんきんぐ♂”状態みたいです。
男:はぁ?ツンキングってなんなん?
女:気持ちがシャ乱Q。
男:うーんと…乱れてるって言いたいん?
女:そんなトーンでよろしく。
男:なにが“トーン”やねん。曖昧なニュアンスやの。
女:そんなカラーでよろしく。
男:それも曖昧やな。
女:そんなアレでナニしてくれればこんな感じですわ。
男:ますます意味わからんようになってもうてるがな。
女:ちなみに…紙1枚で結婚もできます。これがほんまの“紙んぐアウト!”なーんてね。
男:結婚もアウトなんか!?ほんで離婚のくだりと一緒やないか!
女:神様に誓って……これがほんまの“神んぐアウト!”なーんてね。
男:あのな…。
女:髪の毛が抜けまくって…これがほんまの“髪んぐアウト!”なーんてね。
男:キミはたくさんの敵を作ってるぞ。
女:目ん玉がこぼれ落ちそう…これがほんまの西っかわきよしです~。
男:またそれが出てきたか。さっきもゆーてたやないか。
女:父親似の娘も出しましょか?
男:かの子やろ?もうええて。
女:小さな時からコツコツと骨董品収集。
男:誰がやねん?キミが?
女:いや、西っかわきよし師匠が。
男:師匠とか言い出してるし。弟子とかはおるん?
女:西っかわのりお。
男:まんまやん。じゃあ相方は?
女:横やんまやすし。
男:やっぱりまんまやな。
女:その息子は木村一か八かです。
男:さっきから全部まんまばっかりやないか。ええんかい。
女:大した事やないですよ、それぐらい。
男:えらい度胸やな。ある意味態度がでかいとも言えるけど。
女:ガタイもでかいとも言えます。
男:そうなんかい。なんか今日も話が支離滅裂やな。
女:たまにはええやないですか。尻滅裂な時があっても。
男:尻はやめろ。
女:尻で思い出しました。
男:余計なこと思い出すなよ?なに?
女:シリアって知ってはります?
男:いきなりシリアってか?それがどしたん?
女:シリアについてどんだけ知ってはるんかと思いまして。
男:オレが知ってるのは、中東の国ってことぐらいかな。そんなに知らんわ。キミはよう知ってるんか?
女:いや、あたしも知りまへん。
男:知らんのかい。
女:はい。知らんので、これでシリアの話は終わりましょうかね。
男:結局、“尻”から連想して口に出しただけちゃうんかい。
女:連想はしましたけど、口の中には出してまへんて。
男:そんなことゆーてへんし。
女:ゆーてまへんのんか。なんだかな~。
男:また“阿藤快”とか言うんやろ?
女:いや、今回は“まなかな”です。
男:なんだかな~…って、“かな”はおるけど“まな”がおらんやないか。
女:そうですねぇ。“まな”がおったら“まな板”になってまいますけどね。
男:まな板…まないた…“まな”がいた!?なるほど!!
女:関心しとる場合ちゃいますで、マンさん。
男:いや、元はと言えばキミが西っかわきよしとか言い出したからやんけ。
女:前から言いたかったんですよ、西っかわきよし。
男:なんでそんなことが言いたかったんか。オレには理解できんねんけど。
女:でしょうね。あたしも理解できひんのですよ。ゆーてみたら本能のまんま動いてるようなもんです(笑)
男:笑ってる場合かよ。
女:話は変わりますが、マンさん。ええでっか?
男:急にかよ。もう慣れたけど。
女:ポケモンってあるやないですか。
男:ああ、ポケモンな。それが?
女:あたしはよう知らんのですけど、ポケモン=ポケットサイズの肛門の事なんでしょ?
男:アホかキミは!?なんでそんなもんが世界中の子どもたち…いや、大人からも人気があると思ってんねん?元々はゲームからきとんねん。
女:それってマジ!?マズィ!?マズィンガーZ!?
男:うん、“めっちゃ”が付くほどマジ。
女:“めっちゃ”か付くほど…グレートマズィンガーの方か…。
男:関係ないから。いちいち“マズィ!?”とか変な発音やめてくれ。
女:だってポケットサイズの肛門が…。
男:言うなって。どんな肛門やねん、それ。
女:どんなって…そんな見たいんでっか?
男:見たくてどんなってゆーてるんちゃうから!
女:あらま。残念。
男:キミが残念がるな。
女:残念なんで話変えましょうかね。
男:コロコロ話が変わって付いて行くの大変やけど、変えた方がええな。
女:大変でっか?ゆーても病気になるほどの大変さやないでしょ?
男:うーん…病気になるかもよ?このまま行けば。
女:マジでっか?じゃあたしが開発した万病に効く薬、マンさんに処方してあげましょか?
男:え……なんやねんそれ。めっちゃ怖いんやけど。どんな薬なん?
女:名付けて『ウルトラ万病の素』
男:ウルトラマン?ってゆーか、万病の素やったらあかんやん。万病に効くんやったらわかるけど。
女:万病に効くウルトラ万病の素!飲んでも塗ってもよく効きます。
男:え?両方?飲むか塗るかどっちかにせーや。
女:どっちもオーケーストア。ただし、飲んだらクソまずいョ~💦
男:やっぱりまずいんかい!!どんな味なんやろ?それも気になるな。飲みたくはないけど。
女:興味津々みたいでんな?
男:いや、そんな興味ないけど。怖いもの見たさとゆーか、そんな感じで…。
女:どんな味がするんかとゆーと…そう…わかりやすく言えば…
男:わかりやすく言えば?
女:鼻くその味に似てますね。
男:わかりにくいし。ほんでキミ、鼻くそ食ったことあんのか?
女:それはここでは言えまへんけどね。
男:ここでこそハッキリ言わなあかんがな。
女:まぁ味は想像してください。
男:だから想像できひんちゅーてんねん。鼻くその味なんて知らんから。
女:想像できひんほどの万能薬。それがウルトラ万病の素!!
男:ネーミングセンスが最悪やな、キミ。
女:いや、実は他にも候補がありましたんやけどね。
男:どうせ他のも最悪やろ?
女:うーん、どうですかね?例えば…スーパー万病の素。あと、ミラー万病の素。それから、デビル万病の素。そして、スペクトル万病の素。さらに……
男:エレファント万病の素やろ?すぐわかったし。
女:マンさんのネーミングセンスもグンバツでんな(^_-)-☆
男:どこがやねん!?ほんでグンバツってゆーな。
女:まさにそんなええ感じの候補が目白押しでしたわ。
男:目白押して…まぁええけど。それにしても結局全部に“万病の素”を付けてもうてたんやな。
女:付けて差し上げてました。それがないと万病に効かんので。
男:ある意味、逆境に強そうな薬っぽいけど。
女:チミは塗る派?それとも飲む派?
男:どっちも遠慮したい。
女:塗って蒸発させて蒸気を吸うってのも効果ありまっせ?
男:なんかそんな薬、あったよな?名前忘れたけど。
女:どうせセンスのない名前やから忘れられたんですよ。可哀そうに。
男:キミも相当可哀そうやけどな。いや、内緒の話。
女:ハッキリ聞こえ過ぎてハウリング起こしてますわ(笑)
男:笑うな笑うな。
女:最後にゆーときますけど、この薬の成分はあたしの心のように純粋なんで、ほんまはエレファント万病の素でも良かったんですけどね。
男:純粋?鼻くそみたいな味やのに?
女:純粋な鼻くそですがな。そんじょそこらの汚ねー鼻くそちゃいまっせ?
男:うーん…この会話に“鼻くそ”ってワード、何個出てきたんかな?
女:数えましょうか?
男:数えんでええ。知らん方がええことも世の中にはあるもんや。
女:確かにあります。マンさんの肛門の皺の数なんて知らん方がええに決まってます。
男:知ってほしくないし、知ったところでなんの役にも立たんと思う。
女:そこまで言い切ったら、マンさんの肛門様が旅に出まっせ?
男:水戸黄門か!!
女:表向きはちりめん問屋のご隠居さんですけどね。
男:どんな肛門やねん。いや、肛門もこの会話でどんだけ出てくんねん?
女:数えましょうか?
男:数えんでええって。いちいち真面目に答えるな。いや、もっと真面目な会話してくれよ。
女:いつだって大真面目ですがな、あたくしは。
男:マジかい…真面目なオレは疲れてきたぞ。
女:あらま。じゃそろそろ撤収します?
男:そうやな。やっと会話できたのに申し訳ないけど、撤収させてもらうわ。
女:わかりました。もったいないのであたしはこのまま独り言でもしましょうかね。
男:いや、せんでええ。
女:せんでええって?なんでですのん?
男:そのエネルギーを次の会話に注いでくれ。
女:そうなんでっか?まぁエネルギーどころか、愛情も全て注ぎ込んでもよろしいけども。
男:愛情…また怖いことをゆーとんな…。
女:いや、ほんまに独り言やりまっせ?お題はなににしまひょ?
男:お題って!ほんまにやる気満々やな、キミ。
女:ハッキリゆーてまだまだ喋り足りまへんねん。
男:キミが喋りたいのは、大ボケやろ?真面目な話ちゃうやろ?
女:大ボケ6に大して真面目が4ですかね?
男:割合が嘘っぽいわ。大ボケが限りなく10に近いやつやろ?
女:まぁ場合によってはそこまでボルテージ上がる可能性も否定できまへんけどね。
男:可能性やないから。もうそれしかないから。独り言はやめとけって。読者さんが疲れる。
女:読者さんが疲れる?じゃあきまへんな。やめときますわ。
男:そうそう。そうしてくれ。ああ良かった。
女:またこれからもずっと疲れさせまっせ、チミと読者んさんを。
男:………はい、撤収!!
女:突然ですね。はいはい、じゃまたいつかね♪
男:おう、じゃまたな~。
女:ほなね~♪