白黒会話特別編・高校ライフ9


白神:こんにちは。ついこないだぶりです。
黒山:こんちは~。ほんまつい最近会話してたよな。
白神:そうですよね。あれから残り1個のエピソードを思い返しながらまとめておりました。
黒山:そうか。ってことはそのエピソードを紹介したら、また当分ないわけやな?
白神:当分どころか、永遠にないかも知れまへんで?そない紹介できるようなエピソードなんて何個もあるわけやないんですから。
黒山:そのわりには今までに25個も出してくれたやないか。
白神:そんだけ出しゃもうないでしょ。
黒山:でもあるんやろ?これからご紹介するんやろ?
白神:だから、それが最後になるかも知れまへんでっちゅーとんねんさっきから。
黒山:えらい乱暴な言い方やな。
白神:わざとですがな。乱暴なキャラを演じてみたかっただけ。
黒山:なんや。まるで実際はおしとやかやと言いたげな言い方やな。
白神:自分では言えんから、チミにゆーてもらおうと思って(笑)
黒山:誰が言うか!
白神:そんな無駄な会話はそろそろ切り捨てて、本題に入りたいと思いますがいかがでしょうか?
黒山:なにも切り捨てんでも…。はい、本題よろしく。


【26】

白神:これもあたしが高校3年生の時のエピソードです。
黒山:また3年な。3年の時ってエピソード多いな?気のせいか?
白神:よう覚えてるからちゃいますかね?1、2年の時よりは。
黒山:なるほど。ごめん、つづけて。
白神:その頃、同じクラスの女子からこんな事を聞きました。
黒山:なになに?
白神:「1年生に、リオにそっくりな男子がおるで。ほんまそっくりで笑えるで。もしかして弟おんの?」みたいな事でした。
黒山:キミはお兄さんはおるけど、弟はおらんかったよな?
白神:おりまへん。何かの間違いです。いや、間違いやなくて、偶然似てただけに決まってます。
黒山:結論言うてもうたら、もうこの話は終わりやないかい。
白神:まぁ結論はそうなんですけど、なんとか膨らましますわ💦
黒山:そうか…。キミも大変やな。
白神:他人事でっか?
黒山:いや悪い悪い。じゃつづけて。
白神:まぁ発端はそんな感じでした。しかしあたしにそっくりってのも笑えますけど、人には笑えるなんて言われたくないですわな。
黒山:確かに。でも笑えるって言われたんやろ?
白神:はい、めっちゃ笑いながら言われました。それであたしもめっちゃ気になったんですよ。笑えるぐらい似てるってどんな顔なんやろ?って。
黒山:おうおう、オレもめっちゃ気になるんやけど。
白神:だけどあたし自身が直接確かめに行くのも嫌やし、かと言ってあたしの顔を確かめに来てもらうのも嫌やし。どうしたもんかと思いまして。
黒山:ほんじゃ、その男子のクラスまでキミがこっそり見に行ったらええんちゃうの?
白神:まぁあたしも最初はそれしか思い浮かばんかったんですけど、もしもこっそり見に行ったつもりがその男子に見つかってしまったとしたら、めっちゃバツが悪いでしょ?
黒山:うーん…そうか?
白神:いやいや、あたしは自分からわざわざ見に行ったなんて思われたら嫌ですよ。
黒山:でも見に行きたいんちゃうの?
白神:見たいけど見に行きたいんやないです。わかりますか?この複雑な男心…。
黒山:まったくわからん。
白神:まぁそんな感じで、いつか見かけたらラッキーかと思う事にしました。
黒山:偶然見かけたらええかって、そういうノリか。
白神:そんな感じです。そんなこんなでその件をすっかり忘れた頃のとあるお昼休み。あたしは食堂に行ってご飯を食べてました。
黒山:例の食堂やな?一人で?
白神:一人です。ほんで食べ終わって食堂から出てきたら、上記で出てきた同じクラスの女子があたしの所に走って来てこう言いました。「おるで、例の男子が。ほら、すぐそこにおる」って。
黒山:え?すぐそこに?どこどこ?
白神:見えるかーい。ちゃんと聞いてくださいよ。
黒山:すまん。盛り上げようと思って。
白神:しっかり盛り下げてどーするんでっか?で、あたしはその時に「え?すぐそこに?どこどこ?」って盛り上げようとしました。
黒山:盛り下げてどうすんねん…。
白神:確かに。そしたらその女子があたしに「ちょっとここで待ってて」って言ったと同時に走って行きました。走って行ったっちゅーてもほんまにすぐそこでしたんやけど(笑)
黒山:そうなんかい(笑)
白神:すぐそこにおった男子に声をかけ、あたしの方に連れてきました。あたしはじっとその光景を見てましたが、その連れてきた男子の顔を見て………
黒山:ん?どした?似てたんか?似てなかったんか?
白神:自分の顔ってあんまり客観的に見る事ってないですやん?せいぜい鏡で見るか、写真で見るか、そんなんでしょ?
黒山:まぁそうやな。
白神:だから、その男子の顔を見ても、ピンと来なかったんです。果たして似てると言えるのか?似てへんのか?微妙な気持ちでした。
黒山:なるほど。そういうもんかな。
白神:しかも前にこの話を聞いた時に、あたしは勝手に(似てるとしたらこんな顔なんかな?)とか色々想像してしまってたんで、その想像とちょっとでも違うと微妙に感じるんでしょうね。
黒山:うん、そうかもな。で、なんか喋ったりしたん?
白神:はい。ちょっとわかりやすくするために、ここから会話形式にしましょうか。
黒山:おお、それがええな。よろしく。

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女子:(男子に向かって)ごめんね、ちょっとあの人見てくれる?あのでっかい人。
男子:はぁ。あの人が?なにか?
女子:あの人どう思う?
男子:え?どう思うって?
リオ:おいおいちょっと待った。なんかこれって告白ショーみたいやん?
女子:そうやね。ごめんね。(男子に向かって)あの人、あんたに似てると思わへん?よう顔見てみてや。
男子:え?(じっと顔を凝視する)…ああ、似てるような気は…するかな…(笑)
リオ:笑ってるし…。
女子:似てるやんね?もしかして兄弟?
リオ:んなわけあるかい!!
男子:いや、オレには姉がおるけど、この人とは全然ちゃう。
女子:え?お姉さんおるん?どんな顔?この人とは似てへん?
男子:姉の方がもっと小さくて女らしくて可愛い。
リオ:(なんや…こいつもしかしてシスコンか?)
女子:そうなんや。兄弟はお姉さんだけなん?
男子:うん。どっちかって言うと、オレの方が似てるかな?この人と。
リオ:そう言われたら、なんか似てるような気がしてきたわ。
男子:うん、似てる。でもオレよりでかいなぁ。オレは168やけど…。
女子:168か。しかも細いよね。小さく見える。このお姉さんはお尻でかいから大きく見えるやろ?(笑)
リオ:余計な事ゆーなや。あたしの方が背も高いな。しかもあんたの方が女子っぽく見えるのはなんでなん?
男子:知らんて、そんなん。
女子:どっちも色は白いかな。でもよう見たらリオの方がお兄さんみたい。
リオ:マジかい。あかんやん。でも似てるから笑える(笑)
男子:笑わんといてや(笑)
女子:あんたも笑ってるやん(笑)
リオ:みんなで笑ってるからなんか笑える!!(笑)
男子:じゃ…もうええかな。
リオ:急に素に戻るなや。
女子:この人のこと、お姉さんって呼んでもええで。
男子:嫌や。
リオ:兄貴って呼んでもええで。
男子:似てたとしても呼びたくない。
女子:ちなみにあんたの本物のお姉さんは、この学校?
男子:いや、別の学校。2個上やけど。
リオ:あたしと一緒やん!もしかして似てるんちゃうん?
男子:だから全然ちゃうってゆーたやん。もっと可愛いわ。
リオ:ああ、ゆーてたな。了解。でもあんたも女装したらお姉さんみたいに可愛くなれるんちゃう?してみたら?
男子:え?そう?
リオ:なんや、女装したいんかい?
女子:やってや、面白そう(笑)
男子:って、リオさんが女装した方がええんちゃうん?
リオ:…(ㅎ.ㅎ )はい……もう話は終わり。お疲れ様。ありがとう。
女子:ありがとうな~(。・ω・)ノ゙
男子:じゃ…。
女子:………さーてと。なぁリオ、女装する?
リオ:断る!!

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黒山:それで終わったんか?会談が。
白神:会談ゆーな。
黒山:で、その男子はキミに似てるのは似てるけど、キミより可愛いっぽかったってこと?
白神:簡単にわかりやすく言うと、可愛いっぽかったんやなくて、可愛かった。そんなトーンかな?
黒山:トーンって…。まぁええ。でも似てたんやな?
白神:似てました。顔の形とか目の形とか。口も似てたし鼻も似てた。ただ、鼻はあたしよりも低かったな。そして眉毛も薄かった(笑)
黒山:キミの方が男っぽいんかい。
白神:言いたくないけど、その男子の方が女子に向いてましたね。
黒山:言いたくないんかよ。でも世の中には似てる人がおるって言うけど、そんな身近におったんやな。おもろいな。
白神:はい、確かにおもろかったです。みんなで笑ってましたし(笑)
黒山:その後は、その男子と仲良くなったりしたん?
白神:ないですないです。むしろあたしを避けてたんちゃいますかね。一向に見かける事なかったですし。別にあたしだって、取って食おうとしてるわけやないのにね。
黒山:取って食おうとしてたら怖いよな…。
白神:でも、あの男子はきっと、女装に興味あったんちゃいますかね?そんな気がしましたよ、あの時。
黒山:女装か~。女装もそうかも知れんけど、可愛いお姉ちゃんにもこだわってたよな?jもしかして自分も可愛いお姉ちゃんみたいになりたかったとか?
白神:ああ、それもあったかも知れまへんな。男っぽいあたしを見る目の中に、哀れな者を見る光が見て取れましたから。
黒山:いや、それは勘違いやろ。
白神:どうでもええですわ。人それぞれですから(。・ω・)ノ゙
黒山:そうやな。
白神:というわけで今回のエピソードはこれで終わりです。なんか質問あります?
黒山:一つある。
白神:なんでっか?
黒山:キミは、女装に興味ないんか?
白神:女装?あたしが?あるわけないですやん(笑)
黒山:そう?少しも興味ないんかい?
白神:興味はないです。だけど、女装…って言うからおかしいんかな?女子らしくはせなあかん場合もあるかな?とは、最近思います。細かい部分でね。だからって別に男にモテたいとかやないです。逆にそれは邪魔ですから。
黒山:って事は?簡単に言うと?
白神:だから、一応この社会で生きていくためには、見かけだけでも女子にせなあかん事も多いし、それも一部大切なんやろか?って思うようになった…そんな感じです。
黒山:なるほど。わかった。ありがとう。
白神:では今回の高校ライフでまた一旦終了ですね。なんか思い出したらやるかも知れまへんけど、そん時はよろしく!!
黒山:わかった。こちらこそよろしく。じゃ、お疲れさん。またな!!
白神:はーい。ほなね~♪

終わり