男女の会話6
「ガマン」


男:どうも、男です。
女:どうも、男と一緒におる女です。
男:なんか嫌やな、その挨拶。
女:あたしも嫌です。
男:だったら言うなや!なんで嫌って思ってる挨拶すんねん?
女:この世の中、嫌でもガマンせなあかん事ってあるでしょ?
男:そらそうやけど、なにもこの会話の挨拶で嫌な思いせんでもええがな。
女:ちょっとお聞きしますが、マンさん。
男:もう“マンさん”に決定なんか?
女:決定ってゆーか、定着?
男:おんなじじゃ!
女:それはええですから、聞いてええでっか?
男:なに?
女:チミは今までに、なにかめっさガマンした事ってあります?
男:めっさガマンしたこと………そらこんだけ生きてきてるから、あるにはあると思うけど。
女:教えてくださいよ。
男:え?ガマンしたこと?
女:あたしが今、チミの彼女さんの事教えてくれってゆーてると思います?
男:いや、全然思わん。
女:じゃ嫁さん?
男:それも思わん。
女:じゃ、愛人?
男:おらんし!!
女:やっぱり。ほんでガマンした事を教えてください。
男:急に言われてもなぁ…。なにがあったっけ?
女:なに?覚えてへんのですか?
男:覚えてたらすぐ出てくるやろ。
女:って事は、あたしのう☆こは覚えてるんか。
男:キミのう☆こは、すぐ出てくるんかい。
女:なんで知ってますのん?見ました?
男:見るかい!!今の会話、よう読み返してみろ。
女:えー?めんどっちーわぁ。
男:またそれ言う。どんだけ面倒くさがりやねん。
女:う☆こだけに?
男:やかましいな!!キミ、下品すぎるぞ!?
女:よく言われます(笑)
男:笑ってる場合かよ…。一応女やろ。って言うか、誰からよく言われてんねん?
女:誰からって、旦那からやと思ってます?
男:キミ、結婚してたんか?マジかい!?
女:チョンがーですがな。
男:チョンがーゆーな。おっさんか。
女:おっさんみたいなおばさんみたいなおさっさんみたいな女です。
男:女でええやんけ。
女:ええんかな。ようわかりまへんわ。
男:なに悩んどんねん…大丈夫か?
女:大丈夫。生まれつき大丈夫。
男:生まれつき大丈夫って意味がようわからんねんけど。
女:生まれつきガマンした女って意味ですがな。
男:なんや、キミは生まれつきガマンしてたんか?
女:してましたなぁ…(近い目)
男:そっか……って、そこは普通、遠い目するやろ。なんでキミは近い目しとんねん?
女:あきまへんか?みんなと同じにせんでもよろしいやん。
男:まぁ確かに。そこは自由でええか。って、なんでオレが怒られなあかんねん。
女:怒ってまへん。ちょっと不機嫌になっただけです。
男:怒っとるがな。で?一体なにをガマンしてたん?
女:ニコチンをガマンしてました。
男:禁煙か?いきなりそっちかい。タバコ吸いたいのを我慢してたん?
女:ガマンしてました。死ぬかと思いました…(近い目)
男:また近い目…まぁそこは自由やけど。で、そんなに苦しんでやめたんやな?
女:なにを?
男:なにをって、タバコやめた話やったやろ?
女:え?やめたって言いましたっけ?
男:おいおい。もしかして…ガマンして死ぬかという思いして苦しんで、まさかやめてないとか言うなよ?
女:あたしはコレで、女をやめました(-。-)y-゜゜゜
男:女はやめてへんやろ。
女:タバコもやめてまへーん。
男:現役かい!!あかんがな!!
女:だってニコチン中毒ですもん。
男:ですもんって、そんな意識じゃやめられへんぞ?
女:やめまへんて。死んでもニコチン中毒患者として生きていきます。
男:死んでんのか生きてんのかどっちやねん?
女:どっちなんでしょうね?ゾンビって。
男:ゾンビは…って、なんでゾンビの話になっとんねん?キミのせいで頭おかしなるわ。
女:頭だけ?
男:いや、顔の造りも…っておい!!いかにもオレがブサイクみたいになっとるやんけ。
女:ちゃいましたっけ?
男:オレそんなこと言ったっけ?それとも見たんか?
女:見てまへんがな。かと言って聞いた事もないですけど。
男:どっちもないやろ。ええ加減なことゆーなよ。さっきからどうでもええ話ばっかりしとるやん。
女:チミがね。
男:オレらや!!二人ともや。
女:どうでもええ二人……なんか売れへん映画のタイトルみたいでんな(笑)
男:おお、ほんまやな(笑)って、笑ってる場合か!!なんで売れへん映画やねん。せめてヒット作品ぐらいのタイトルになってほしいわ。キミもそう思わんか?
女:思ってほしい?
男:やっぱり思ってへんのかーい。
女:ってゆーかマンさん?
男:なに?
女:ガマンした事を教えてください。
男:そう言えば…そんな話やったよな?オレらなにやってたん?
女:有意義な会話してました。そして今も。そしてこれからも。
男:ポエムちっくな言い方すんな。
女:ああ…時の川を渡る舟に、オールはないのよ。
男:キミな。なんの夢見てんねん?
女:すんまへん。Wの刺激でした。
男:それ、Wの悲劇やろ?
女:正確には…Wの刺激~マンさん ですね。
男:Wの悲劇~ウーマン やんな?パロディにすんの好きなんか?
女:大好きです…ずっと前から…(ハート)
男:誰に告っとんねん。
女:チミやないです。
男:わかっとるわ!!さっきから変な事ばっかりゆーとんな。頭大丈夫か?
女:頭は大丈夫ですけど、眉毛が……
男:なんや?眉毛がどうしたん?
女:眉毛が行方不明で💦
男:キミ、最初っから眉毛ないやないか。
女:そうでしたっけ?なら安心(笑)
男:シバいたろか!!おちょくっとんのか?
女:おちょくってまへん。からかってます。
男:おんなじようなもんやんけ。やっぱりシバいたろか。
女:チミ、そんなんばっかりゆーてたらセクハラで訴えられまっせ?
男:いや、どこがセクハラなん?
女:すぐあたしを縛ろうとするから。あたしは毅然とした態度で訴えます。労基に。
男:労基…管轄違うんちゃうの?まぁええけども。ほんで縛るんやなくて、シバくやから。
女:どっちも似たようなもんです。ヤン坊マー坊天気予報のように。
男:確かに似てるけども。
女:あたしはマー坊の方が男前やと思ってます。今現在も。
男:どこにそんな違いが…?ほんで今も思ってるって、キミはそんな大ファンなんか?
女:ヤン坊のファンやないですって。
男:ゆーてへんし。ってかオレには見分けつかんし。
女:髪型がちゃいますやん。
男:え?そうなん?
女:あと服に「Y」と「M」って書いてますやん。
男:あー…そういえばそうか。
女:あとTシャツの色でもわかりますで?2009年6月以降ですけど。
男:キミ、やっぱり大ファンやな。
女:大ファンっちゅーより、マー坊をストリーキングしてましたわ。
男:ストーキングちゃうんか?………どっちもあかんがな!!
女:ストッキングやったらよろしい?
男:意味違ってくるし。頭大丈夫か?
女:あたしの頭?大丈夫ちゃいますよ。ブロック割りできるぐらいですよ?
男:大丈夫やな。中身は知らんけど。
女:あかんね~。あたしが“ブロック割り”ってゆーたら“ブロッコリー”って元気よく答えるぐらいやないと。
男:答えたないわ。絶対に。意地でも。
女:死んでも?
男:うん、死んでも…って、勝手に殺すなや。
女:そう簡単に死ぬとかゆーたらあきまへんで。
男:ゆーてへんから。誘導されただけやから。
女:バックオーライ?
男:キミは必要な時に観光バスを降りてバックの誘導するバスガールか。
女:バックはバックでもカムバック専門ですけどね。
男:カムバックさすなや…ってなにをカムバックさすん?
女:チミがガマンした事をカムバックさすんです。なぁ、ガマンした事教えてくださいよ。
男:まだその話聞いてくるんかい!!やってられんわ。撤収!!
女:えー?しゃーないですな。ガマンしますわ。
男:キミがすんのかーい。はいはい、撤収。
女:じゃガマンしながら、ほなね~♪