夫の自宅リフォームが始まった。
この物件、前の奥様に無償で住んでいただいていた。
出ていかれたので、週末のたびに夫が風を通したり、水を流したりとメンテしていた。
やがてはここに住むという夫のために、風水的にリフォームを手伝おう!
カーテンとか家具とか運気が上がるように考えるの楽しいなー。
とっても楽しみ♪
と思って乞われるままドライブも兼ねて同行したのだけれど・・。
山を越えていく途中にため池があり、下った先は盆地の形状になっている。
うーん、ちょっとだけど嫌な気配。
昔はこの一帯はジメジメした湿地だったのだろうと想像できる。
そして着いた先には、大きめの一戸建て。
周囲は畑で、ポツン、ポツンと一戸建てが立っていてる。
すぐそばの家は廃墟なのかゴミ屋敷状態!
後日、老夫婦が住んでいると聞いてもっとびっくり。Σ(゚Д゚)
道を挟んで、さらに少し離れた向かいには大きなアパートがある。
玄関を開けて目の前に向かいの家の玄関があるとして、見下ろされる位置にあるとよくない。
玄関とはちょっと角度はちがうけど、これ2Fの部屋丸見えでは?
家のすぐ東側には用水路があり結構な量の水が流れている。
西側でなくてまだよかったけど、これも風水的によろしくない。
お金が流れて行っちゃうわ。
郵便受けの表札。
よくある金属のプレートだけど、苗字が陰になるように彫ってるタイプ。
運気をあげるためには、張り出してある方がいい。
東南には夫の趣味部屋の離れが増築されていた。
母屋にかなり近くて、東南の張りになっている。
カーポートも増設したそうで庭も含めて全体をみるとバランスがあまりよくない。
一般的には張りはその方位の持つ意味が強くなる。
この家は東南が和室になっていて、その東南方向に離れを増築したため昼間でも薄暗く、しかも窓を開ければすぐ下にはさっきの用水路が見える配置だ。
ううむ、よろしくない。
玄関に向かうと・・・ツバメの巣。
玄関前はフンだらけだ。
さらにコウモリも住み着いているそうな。
これ、何年も放置してたの?
せっかく素敵な家なのに。
南向きの玄関でおそらく正中線上にある。
ど真ん中~!って感じ。
「もしかして、前の奥さんって目立ちたがり屋というか見栄っ張りと言うか、そんな方?」
TVに出てみたり、新聞に投書して掲載してもらったものをコピーして回したりと、やはり表に出たい方だった。
南玄関の力だなぁ。
それに、庭には謎の丸いマンホールのようなものが多数ある。
何だろうこれ?
家の中に入ってさらにびっくり。
そこは数ヵ月前まで人が住んでいたとはとても思えない状態だった。
床にはゴミと積もったほこり。
他にも色々とここには書かないけど、まぁ酷い有様。
まだ奇麗な家なのに、おそらく数年間誰も住んでいないだろう状態だった。
数ヵ月前に出たと聞いたけど、実はもう何年も前から空き家になっていたんじゃ?
これ掃除大変だなー。
私一人じゃ無理だから、ダスキンさんに頼もうかなぁって考えながら部屋を見ていく。
その家は、仙台時代に大学ノートに書いた私の住みたい理想の家の間取りに激似!
残念ながら階段の位置と、左右つまり東と西の間取りが理想と真逆だ。
そして、階段が家の中心にあるため、よほど勢いがある社会的に成功した方でないとこれは住むのがしんどいはず。
子どもが描いた勢いのある絵でも階段の踊り場に飾っていれば多少は和らぐけど、大きなこの家はそれでも足りないだろうな。
家の裏全体を囲むように、洗濯物干し場兼物置兼バイクや自転車置き場が増設されている。
左右にドアがあり、完全に塞がれた空間になっているため、風も通らない。
つまり、キッチンの窓を開ければそこは埃だらけの物置。
湿気を逃がすことが出来なくなったトイレの壁は結露で壁紙がだめになっている。
洗面所の鏡はひび割れたまま放置されていた。
あっけに取られている私に、夫が洗濯物が濡れなくていいよと自慢する。
いやー、蜘蛛の巣と埃だらけの物置に干したくないわー。
何でこんな改悪を。。。
知識がなかったのかなぁ。
2Fも含めてざっと全体を確認し、リビングに立って窓の外を見る。
直感で感じ取る。
ここ・・・やばい。
今は昼間だからいいけれど、夜になると・・・。
最初のワクワクした気分から一転、既に警戒モードになっている私。
「梅雨になったら、この辺り霧で何も見えないくらいになるんじゃないの?」
そうだよ、と夫が答える。
やはり・・・庭のマンホールのような多数の丸いものは、土中の湿気を抜くためのものだ!
こんな住む人に不幸をもたらすような物件、どうして買ったのか聞いてみた。
「競売だよ。」
何だって!?😱
前の住人たちがどうなったか聞いてみる。
社長だったその方は妻子を置いて行方不明になったそうだ。
そんな物件をわざわざ買うなんて!
「あなたはどのくらいこの家に住んだの?」
数ヵ月かな。直ぐに会社の独身寮に入った。
出ていけた夫はいいとして、前の家族、特にお子さんたちに起こった出来事も聞き出す。
もしやと思って町内会の様子も聞いてみる。
・・・鳥肌。🫥
ここの土地、やばい!
風水以前の問題だ。
私は住めない。
今すぐ売ろう!といっても夫は聞かない。
何かにとり憑かれたように、ここをリフォームして住むと言い張る。
そうこうしている間にリフォーム業者が見積もりに来た。
後日、夫が一人でその家にいるときに正式な見積金額を記載した書類を持ってきてくれたのだが・・・。
「今日も奥様と一緒に来られたんですね。」と業者。
一人ですけど?と夫。
みるみる真っ青になる業者。
2Fからパタパタという足音が聞こえ、車を置くときに人影も視えちゃったそうで、怯えながら帰っていたったよ。
怖いよという夫。
だ・か・らー、その家はね、住んじゃだめなの。😔
土地がよくないから、いくら家の中を風水で整えても対抗できない。
それでも、どーしてもリフォームして住むというので、、、。
その家にいる間は、ホワイトセージのリーフを燃やしてもらっている。
やはり効果がわかるようで、今では夫のお気に入りだ。
そして、桜井識子さんの著書を参考に、年明けの夫の引っ越しに備えて神社でお札も頂いてきた。
お札はその家に引っ越しする当日、夫の胸にピタリと当てて持ってもらい、家に入ってもらう。
これで悪いものがいれば退散するはず。
目線より高い位置にお札を置く場所も用意してもらった。
私にできることはこの程度かな。
何事もないことを願うばかりだ。
