毎年宿泊研修があり、担当になったら数百名の生徒さんたちを引率する。

その年はH県のMの里に研修に行った。
かつては時代劇のロケ地で、事故があって人が亡くなってもいる。
そんな曰く付きの場所で研修したときの思い出をご紹介!

転職して初めての年。
起きて騒ごうとする生徒さんたちを寝かしつけるため、私たちは夜中まで巡回だ。
深夜1時半ごろ、巡回から戻ってきた同僚が言った。
「なんか窓の外、チラチラ明るいんだけど?」
放火だった!

すぐに消防車に来てもらってボヤのうちに鎮火。
ほっ。
生徒さんたちはぐっすり寝ている。
翌朝、我々がぐったりしながら朝食の点呼をしていたのは懐かしい(笑)思い出だ。

翌年は。
消灯時間の点呼に各部屋を訪れる。

女の子たちは恋バナで盛り上がっているなぁ。
ほどほどで寝るように伝える。

男子は、、、「見てみて~。」
そこには奇麗に並んだ可愛いお尻たちが!
(安心してください。履いています!)

私がドアを開けるのを待ち構えいたそう。
爆笑である。

そして数年後。
成人している方も生徒さんにはいるので、お酒やタバコの持ち込みがないか抜き打ちチェックだ!
一番心配なのはお菓子。
食べるのはいいんだけど、こぼすとアリとか虫が寄ってくるので、寝られない部屋になってしまう。

そこで、生徒さんたちが研修を受けている間に、女性3人で各部屋の清掃具合を確認に行くことになった。

中央廊下でどっちの部屋を担当するかの話になった時、私の体は自然と右に向いた。
何となく左が薄暗く、嫌な気配があったのもある。
それを見て「じゃあ、私たち左を見てくるね!」と二人の先輩社員。
確認が終わったら、また中央廊下で合流だ。

もちろん、特に何も変わったこともなく、みんな奇麗に部屋を使っていることに安心して合流地点に戻る。

と、、、。
「取ってぇ~。取ってぇ~。」と明らかに様子がおかしくなった先輩A。
ぼろぼろ泣いている!😶

そこへ駆けつける先輩B。
「直ぐに祓います!」
ウェストポーチから取り出した何かの経典をパラパラさせながら、数珠をもって何か唱えておる!

私、TVでしか見たことがない除霊現場を、生で見てる!!!🫥

尋常ではない様子に固まったまま見守る。

ほどなくして、落ち着いた先輩Aが言うには、ある部屋に入ったとたんラップ音がして、とり憑かれたそうな。

ほぉ~~~!
そっかぁ、自然に私の体が右向きになったのはそーゆーことか。
守護霊たちに感謝だ。

そして、数年後。
長女が大学のサークルの研修でそこを使った。
出るよ、止めとき、といったけれど決定。

夏だしね。
肝試しとか花火するの!
楽しそうに出かけて行った。

で、肝試し中に空を飛ぶ白いものを見てしまい、怯えながら帰って来たよ。(笑)

今はMの里は改築されていて出ません。
ご安心を。