横浜時代の大の仲良し、Aちゃんから連絡がきた。
神様のお使いでそちら方面まで行くので会えないか、いま師事している霊能者を紹介したいとな。
Aちゃんは宗教ジプシーだ。
神社にお参りして神様に話しかけられたとか、自動書記ができるようになったとか、宇宙人の話を始めたAちゃんを横浜時代は全否定していた。
でも、仙台で突然オーラが視えるようになってからは、その考えも少しずつ変わり今は懐疑的立場。
私には生まれ持った霊能力はない。
前世のお祖母ちゃんのお陰だと大きな青い馬のオーナーさんに言われたけど、確かにそんな程度しか分からない。
だけど、また寄付金とか、神聖な光が出る絵とか壺とかAちゃんが買わされてないか心配だ。
社長夫人だからそういった方が集まってしまうみたい。
これは自分の目で確かめなくては!
空港まで迎えにいった私を見るなり、「弁財天様が守っていますね!」とにこやかにおじさんが言った。
引きつった私にAちゃんが「ごめんねー。視えちゃったものをすぐ言っちゃうの。」
・・・それ、それってアカンやろ。
これはますます気を付けて観察しなければっ。
私の愛車で目的地である栗林公園の後の山に登山だ。
この山の頂上で神様が神事を行えといったそうな。
・・・こんな山で?と思いながらも山登り開始!
途中枝分かれした道に出ると、おじさんが帰り道に迷わないようにと落ちていた木を目印に置いてくれた。
しばらくして山頂に着くと、お清めをしてお供えをして祝詞を奏上して何やら二人で神事をやっておる。
特に何も異変はない。
そのまま山道を下って降りることとなった。
二人の後ろを私が続いて降りていく。
のだが・・・・・私の後に気配がある。
何かが私の後を着いてくる。
何度振り返っても何も視えない。
でも確かに何かがずっと私の後を着いてくるのだ。
ううーん。
そして・・・迷子にならないように木の枝を目印に山を下りたはずなのに、目の前には神社があった!
私の後の気配は、すぅーっとその神社に入って行くではないか!!!
おおぅ!
今日の神事って、まさかこれ?
おじさんにも視えていたらしく、「今、神様が神社に入って行かれましたね。」
こいつ、本物かもしれへん。
怪しいやつだと思っていたけど堪忍な。
となぜか関西弁になりつつ心の中で謝る。
帰り道、運転しながらボケーっと(あの神社神様お留守だなー。)と思っていたら、同じことをおじさんも言う。
こっちの神社の神様は力強いなぁ。というのも一緒。
参りました。
讃岐うどんをごちそうして、栗林公園を案内してまったりしてから空港へとまた送った。
後日送られてきたAちゃんが撮ってくれた写真、青龍が写っているそうな。
これかなぁ?
ごめん、霊能力のない私には視えないよぉ。
おじさんに別れ際に言われたのは、我々はプレアデス星人だ。
私たちは家族だったんだよ。
ほら一緒に母船で地球に来て・・・まだ母船はいるけど・・・一万人くらいで一緒に・・・。
何か思い出さないかい?
・・・何も。
ごめんね。
いつか思い出せるといいけど。
