翌日、生首は消えていた。
このまま放置してOさんが事故に巻き込まれるのは・・・。
自分のできる範囲で対応してみよう。
最近の遅刻の多さが気になるからとガイダンス室に呼び出す。
集中して・・・
「ポケットの中のものを全部だしてごらん。」
えっ!何で分かったんですか?
まぁ、出てくる出てくる、いろんな神社のお守りや勾玉。
「左のポケットにも入っているね。それも出して。」
透視・・・できるんですか?
「うん、ちょっとね。」
山のように積み上げられたそれらは、お互いの波動で干渉しあっているよろしくない状態。
「これとこれはお礼を言って神社にお返ししてね。」
外出する時には、どれか1つを選んで持っておこうね。
全部はダメだよ。
「これだけ持っているということは、何か困ってない?」
家の、、、壁から人が出てきたり入っていったりする。
物が動いたり、音がする。
うーん、全然知識ないけど、ひとまず粗塩だな!
それから、彼の守護霊と私の守護霊で話をしてもらう。
直接話せるほどの霊能力は私にはないからな。
しっかり守ってね。
もう事故にあいませんように。
それから、ぴたりと彼は事故には遭わなくなった。
良かった間に合って。
数年たって、彼の言っていたのが「霊道」ってやつなんだと知った。
