寝たきりになった母は回復しても車いすの生活が待っている。

これからの生活、自分の経済的な面も含めてどうしていこうか?

 

母に相談するととっても厳しい言葉が返ってきた。

「親の介護のために自分の人生を犠牲にするなんて許さない。今すぐハローワークに行って仕事を決めてきなさい。」

 

母は、、、看護師だった。

だから自分の病状も、これからは不自由な体で生きていかなければならないことも、とっくに覚悟はできていた。

加えて、多くの患者さんとその家族の様子から「絶対に同居はしてはいけない。」とも言い聞かされた。

 

仕事を辞めて、介護する気満々で実家に戻ったが、フルタイムで仕事をすることになるぞコレ。

すぐに言われた通りハローワークに行く。

自宅からすぐなんだよね、ハロワ。

 

入ってすぐに新着求人のラックに目がいく。

ここだよー!これこれ。早く見て!と求人票が呼んでいるではないか。

 

確信をもって一枚、引き抜く。

うん、ここだ。

今度私が働く会社。

 

ハローワークに登録することもなく、すぐに面接の日も決まった。

一週間後の採用試験に向けて、採用担当者が出題される筆記試験の分野をなんと事前に教えてくれた。

「絶対にきてほしいんだよね。絶対にあなたが採用されると思うから。」

50人程度は応募しているそうな。

 

さっそく本屋さんに行ってその分野の書籍を発注。
全然知らない分野だ。何だこれ?

今なら分かる。
3DCGの分野だった。
初めて知る用語に?となりながらも、ここを受験してくれと求人票に呼ばれたし、と頑張って勉強。

 

採用試験は、3DCGの基礎を理解しているかどうかと、作文、そして役員面接だった。
とんとん拍子で、まるでトランプのカードを引き当てるように次の会社が決まった。

 

相変わらずすごいな!

私の守護霊たちは。