ズバリ、野生の勘だ!(笑)

 

一人で事業をやっているため、どの案件は受けて、どの案件を断るか、どの方のお話を信じて受けるか受けないか。

それによって仕事が上手くいくかいかないかが決まってしまう。

 

社員の採用でも多くの方の面接を担当させていただいたし、ましてや個人事業主としてやっている自分の仕事においてはさらに慎重になる。

加えて、Iさんの会社で出会ったのも多くは社長さんや個人事業主の方々だった。

もちろん社員の方もいるけど。

 

そのうち、30分程度真剣にお話を伺うと、その人となりがみえてくるようになった。

信用できるか、信頼してお仕事をお願いできるか。

途中で投げずに最後まで納期を守って仕上げてくださるかなどなど。

 

人だけではない。

持ち前の直感からか、この案件は上手くいく、これはとん挫する、というのが分かるようになってきた。

 

困った。

これ、人に説明できないのである。

 

例えば、スターティングメンバーとしてかかわっている会社の仕事で、大手ECサイトの案件がやってきたことがある。

何と開発期間がひと月しかなく、他社はすべて手を引いたのでとベンチャー企業のうちに泣きついてきた。

開発規模は数千万円だ。

期間的に無理である。

システムの運用テストだけでひと月かかってしまう。

 

何故無理なのか。

まったく経験がない社員たちに、きちんと言葉にして説得できるだけのスキルが私にはなかった。

 

だって、システム開発している人からすれば、大手ECサイトの案件はひと月では開発できないことは分かり切ったこと。

だから部下たちも理解できると思い込んでいた。

開発規模からして数千万円はかかるのも当然だ。

そんなのふつーのシステム開発の案件規模だ。

 

それに直感がささやく。

これ、まずいよ。まずい案件だよ。関わったら絶対ダメって。

 

その直感をどう説明すればいいのか。

野生の勘で、どの人を信用すべきで、どの案件ならGO!なのか分かるようになったはいいが、NG案件や人を他の方に説明できないもどかしさ。

 

つらい。