慢性関節リウマチの治療薬インフリキシマブ(商品名レミケード)の効果が確認された患者の半数以上が、投与を1年間やめても症状が悪化しなかったことが、産業医大(北九州市)の田中良哉教授らの調査で明らかになった。医療機関はこれまで8週間おきを目安にこの薬を投与していたことから、田中教授は「薬が高価なため服用を断念していた患者に朗報となるのでは」と話している。
田中教授によると、調査は06年から同大を中心に全国26の病院で共同実施。インフリキシマブを半年以上投与し効果が確認された患者102人を対象に、投与を1年間中止した。その結果、56人について効果が持続し関節の破壊も進行しなかった。重症患者にも同様の結果がみられたという。ただ、副作用の恐れもあるため、治療は当面、専門の医療機関で実施する必要があるとしている。
インフリキシマブは継続的使用が必要とされるが、患者にとっては3割負担でも年間50万円程度が必要になる。田中教授らの研究は昨年、欧州リウマチ学会賞を受賞しており、田中教授は「治療期間と効果を明示することで、経済的理由から服用をあきらめていた人が治療を始めるきっかけになるのではないか」と話している。【高橋克哉】
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