著:藤井正隆氏 『ウサギとカメの経営法則』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

著:藤井正隆氏『ウサギとカメの経営法則』から引用します。
 
・マーケットシェアから時代シェアへの発想転換が必要。
 マーケットシェアは瞬間的な市場占有率を指すが、
 時代シェアは移り変わる時代を超えて、どのくらい長く
 生存できるかを基準にする。多くの日本企業が目指すべきものは
 長期的な視点に立った時代シェアを重視すること。
 
・2009年の韓国銀行の発表では世界で
 創業200年以上の企業は5586社。半分の3146社が日本に
 集中している。永続の秘訣として、
 本業重視、信頼経営、透徹した職人精神、血縁を超えた
 後継者選び、保守的な企業運用、等が挙げられる。
 長生きする企業とは、目的に向かって愚直に歩み続ける
 カメ型企業。
 カメのように贅肉がなく筋肉質で絶えず経営革新を行っている。
 
・松下幸之助氏は「経営学は知ることができる。しかし生きた経営と
 いうものは教えるに教えられない。習うに習えない。自得するしか
 ないものだ」と言っている。
 嶋口名誉教授は「経営学とは学ぶものではなく、自分なりの理論を
 つくる学問でありケースメソッドや経営理論はそのための材料に
 すぎない」と言っている。
 学者も実務家も最高峰と言われる人になると同じ結論に行き着く。
 
・アチーブメント 理念経営
 立派な経営理念を掲げて、毎日のように朝礼で唱和したとしても、
 きれいごとと感じる社員もいる。
 だから理念を利益に変える仕組みが必要。

 
 確信を持てる商品を売る、やる気の出る環境を整える、
 やる気があり価値観が合う良い人材を採用する、
 採用した人材を一人前に育て上げるといった仕組みづくりが必要。
 良い会社には良い企業目的があり、良い人財が欲しければ
 良い企業目的が必要。良い人財を採用したければ経営者が
 良い志を持ち、より経営目的を持たなければならない。
 
・腹八分目経営 OKUTA
 いつもハイテンションで目一杯やるのでは無理が生じます。
 長距離走では、全力疾走せず、八割くらいの力で走り切ります。
 最初から全力疾走してしまうと息切れしゴールに
 たどり着けないから。
 
 経営も同じで全力疾走するとその反動が生じることから、
  腹八分目経営では「足るを知る」ことで欲張らない。
  営業数字も80%いけばOKと、正に腹八分目程度の力で
  無理をしない経営。
 
 以前のように120%やろうといった量の経営ではなく、
  社員の創造力を高めて、より高い価値提供のできる
 質の経営を目指すようになった。
 
・ビニールハウス経営 EC Studio
  山本代表は1年かけて1,000人の経営者に会い、
 教えを請うことにした。
 1.全員のために自分の時間を使っている
 2.社員についての愚痴や不満を言わない
 3.自分の会社や社員のことを楽しそうに話す
 上手くいっている経営者は、社員のことを第一に考えている。
  どんなに忙しくても社員の話を聞く時間を作り、
 社員が働きやすい環境を整える等、そういったことに
 多くの時間を割いていた。
 
 「HAVEではなくBEのモチベーションが大切である。
  HAVEでは手に入れたらそこで終わってしまう。
  ○○になりたい、○○のような会社にしたいというBEならば、
  社員と一緒にエンドレスで追求していくことができる。