まったり解説シリーズ!
今回は廃盤となってしまったGANSのアルテグラ完成車をご紹介いたします。
サイズは53(適正身長170~180cm) になります。
カラーは違いますが、サイズ44 (適正身長155~160cm)の105完成車も店頭在庫がございます。
GANシリーズはドグマF8の技術を継承するモデルとして2016年にデビューしました。
T900カーボンを使用したGANRS、T700カーボンを利用したGANS、T600カーボンを使用したGANの3モデル展開でした。
後継機は同じT700カーボンを利用したPRINCEになります(FXじゃない方)
PRINCEFXはT900カーボンを利用するのでGANRSの後継と言えそうです。
2019年モデルでSとRSは廃盤となりプリンスシリーズにバトンタッチしましたが、なぜかGAN無印はまだ2020年モデルでも残っています。
DOGMA65.1からDOGMAF8に変わって外見上変わったことは全体的に直線的になったことです。
上が65.1下がF8です。
確かF8はジャガーと共同開発だったと思うので、ピナレロはジャガーに何か言われたのかもしれませんね。
今回ご紹介するGANSはそんなF8の技術を継承したモデルになります。
PINARELLO(ピナレロ) GAN S ULTEGRA 完成車 [2018]
| 53(適正身長170~180cm) のみ
定価:478,500円(税込) → 35%OFF!税込¥311,025 |
カラーはブラックオンブラック(通称BOB)となります。
このBOBは多くのピナレロのモデルに採用される伝統色です。
実はこのカラーに意外な歴史があるって知ってましたか?
今回はGANSの紹介はそこそこに←オイ!このBOBについて語っていきたいと思います。
1946年~1951年のジロ・デ・イタリアにあった特別賞ジャージ「マリア・ネラ」(黒いジャージ)に由来します。
これは総合成績が最下位の選手が着用するある意味不名誉なジャージなのですが、完走を目指す選手たちの敢闘精神をたたえる賞でした。
敗戦国であったイタリアが終戦になり前を向いていこう的なノリで作られたのかもしれません。
んで、この「マリア・ネラ」が最後に採用されていた1951年にマリア・ネラを受賞したのが
ジョバンニ・ピナレッロ、そうピナレロの創業者です。
BOBがマリアネラを由来としていたことは明らかです。
なぜならGANRSのBOBカラーをマリアネラは名前で実際に出ていたからです。
ちなみにマリア・ネラが廃止された理由が面白くて
その理由は、大会主催者の気配りと選手の目立ちたい願望が悪い方向に合致したからです。
そう「総合最下位争い」が起きてしまったのです。
そんな総合最下位争いにも一応ルールがあって、スポーツに違反する行為をしてはいけない、タイムアウトにならないの2つでした。
なーんだ簡単じゃんって思いますが意外と難しくて、遅すぎるとタイムアウトになってしまい完走できません。
単純に最後尾にいても完走できない可能性があったのでそのペース計算は困難を極めました。
今みたいに無線もない時代ですし。
一見するとそこまでして最下位目指すか?と思いますが、選手たちには魅力的な賞でした。
その獲得賞金が総合6位よりも多かったからです。
中には総合で上位に入れないと判断するや否や「マリア・ネラ」争いに名を挙げる選手もいました。
ルールはあるもののばれなきゃOKというスタンスだったので総合最下位争いはカオスと化しました。
パンク王に謎のメカトラ王、落車王といった何が何でも最下位になって賞金をゲットするぞ!という選手たちも現れました。
そして目に余る反則行為に見かねた大会主催者側が1951年に廃止しました。
ジョバンニ・ピナレッロの名誉のために言っておきますが彼はめちゃくちゃ強い選手でした。
1951年には「マリア・ネラ」がネタ化しており、彼も最下位を狙ってとっているはずなので遅かったというわけではありません。賞金が欲しかったのかもしれません。
ちなみに現在も非公式ながら「マリア・ネラ」は残っていて今年の受賞者は引退を表明した
元全日本チャンピオン 初山翔選手でした。
実はジロ・デ・イタリアU23で公式ジャージとして「マリア・ネラ」が復活したらしいのです。
公式スポンサーはピナレロで。
さてBOBカラーの意外な歴史をお話しいたしました。
ピナレロのBOBはグレードが上がると遊び心のあるカラーに変化していきます。
これはGANの2019年モデルのBOBです。
このBOBはかなり地味な色なのですが
コチラが今回ご紹介するGANSのBOB
遊んでる感が全然違うでしょ!
近くで見ると「手が込んでんな」ってもっと思いますからもっと近くから見ていきましょう!
まずはフォークから
右から見るとストライプが、左から見るとチェック柄が出現します。
正面からみるとストライプもチェックもどっちも出現します。
クリアが塗ってある部分と塗ってない部分で模様が違って見えるのも面白いです。
こちらがダウンチューブ
ダウンチューブはチェック柄となっております。
メーカーロゴは光の当たり方によって金にも銀にも見える色です。
トップチューブも同様のカーボン柄になっております。
それとトップチューブの中心に向かうにつれて間隔がせまくなっていくダウンチューブのメーカーロゴと同じ色のの塗装があります。
指でなぞるとなんともいえない感触で気持ちがいいです。
BB周りはマッシブです。
ねじ切りBBなので整備性が良く、自分でメンテされる方にとっては嬉しい規格だと思います。
ジョバンニピナレッロの息子のファウストピナレッロのサインがプリントされています。
ピナレロらしくシートステーは左右非対称です。
トップチューブのメーカーロゴもかっこいいです。
こんなところにもメーカロゴが!!
サドルはフィジークのアンタレス。高級品です。
最近入荷した2020年モデルのプリンスのBOBが店頭にあるのですが、GANSのBOBはそれより派手でよりお金がかかっていそうな塗装になっております。
GANSのBOBは塗装に金をかけすぎたと反省しているのかもしれません。
愛着のわく粋なカラーのGANS、いかがでしょうか?
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