博士と助手 | 伝説の終焉

伝説の終焉

音楽ファンサイトCSDを運営するRAIMU総帥の雑記

助手「博士!遂にできました!!」

博士「なに!遂にできたか!!!」

助手「はい!博士が研究費を使って、毎日スターチャンネル見てる間に遂にできましたよ!!」

博士「でかしたぞ!助手くん!ワタシの事は、目を瞑ってあげようではないか!」

助手「そうはいきませんよ博士!この研究結果をどうせ博士が横取りしてしまって、世界の名のある賞を総なめにしてしまうなんて、ワタシは許せませんよ!」

博士「助手くん!何を言ってるんだね!ワタシがそんなことをする人間に見えるかね!見なさい!この顔を!!」

助手「博士!鼻毛が出ていますよ!!

博士「助手くん、いいかい!こうは考えられないか?ワタシは、意図的に鼻毛を伸ばしている!これは何かの研究なのだ!と・・・」

助手「全く思えませんね、ぶっきらぼうに伸びたその鼻毛は、もうなんていうか、砂漠の中に咲く一輪の花」

博士「ステキッ!」

助手「ステキッ!!」

博士「いやーうん!とにかくさぁーその完成した目に見える『幸せ』っていうのをワタシにも見せてくれないかね?」

助手「イヤです」

博士「うわー!なんかキッパリ断るねー」

助手「研究費は、多少出してもらったんで、感謝してるいますけど、実際研究したのワタシですしねー」

博士「そんな『しね』だなんて」

助手「そこだけクローズアップしないでください」

博士「じゃーわかった!もうあれだよ!お昼のお弁当の大盛やめるよ!うん!それなら、いいだろ!」

助手「あぁーあなただったんですか。なんかいつもご飯の蓋が上手く閉まらないお弁当があるなーって思ってたんですよ」

博士「あっうん!あと、からあげもみんなより1個多いだよ」

助手「やっぱ役得ってやつですねー」

博士「ねー」

助手「ねーじゃねぇーー!!」

博士「-」

助手「いやいやいや、ねーを無くせって意味ではない」

博士「ねぇーほんとねぇー!いい加減教えてくれないかなぁー『幸せ』の形っていうか?実態のある『幸せ』っていうのをさー」

助手「そうですねーあえて言えば、体感的幸せと、他人から見られた場合の視覚的幸せっていうのがあるんだと思いますよ」

博士「いやーそーじゃなくてー研究結果のさぁー」

助手「幸せなんていうのはね、掴んだ瞬間に飛んでいってしまうんだ」

博士「なにそれ?」

助手「いや、これ昨日読んだ漫画の台詞です」

博士「それ、今度貸してくれない?」

助手「ダメですよ!博士は、貸したものを自分の物にしてしまう性質がある人なですから!」

博士「だけどもー???」

助手「ないですないです。だけどもーは、ありません。始まりがあって終わりがあるだけです。過程なんて、ないんですよ。答えには!」

博士「へぇ」

助手「今までなにを勉強してきたんですか全く」

博士「そうだねー主に算数とかだねー」

助手「数学はー?」

博士「あんま得意じゃなかったなぁー英語の方が好きだったし」

助手「英語しゃべれるんですか?」

博士「んー今、出かけちゃったんだ」

助手「なにが?」

博士「英語がだよ!産休取るって言ってたからさ」

助手「わー!どうしよう!右手が勝手にグーの形になってしまう!!!」

博士「それはそれとして、助手くん『幸せ』って、なんだったのかね?」

助手「そうですねぇーとりあえず過去ではなく、未来ですかね。」

博士「いやでも、あの頃は、幸せだったっていうじゃんか」

助手「だったでしょー!だったじゃないですよねー幸せの本質は。」

博士「で、だよ!それを実態のある形にしたんだよね!つまり『幸せの固体化』に成功したと!!」

助手「うーん。その例えは、ちょっと違うかもしれませんが、封じ込める事ができたっていう感じですかね」

博士「なんと!!恐ろしい研究だ!!幸せを封じ込める!!!」

助手「実は、結構単純なことだったんですよ。はい」

博士「ヒントを!ヒントをくれないか」

助手「そうですねー過去ではなく未来!って、さっき言いましたが、過去でもありますね。」

博士「えぇーなぞなぞかよー」

助手「なぞなぞではありませんよ」

博士「たくさんこぼしても、減らないものってなぁーに?」

助手「えぇーなんだろうー」

博士「ふふふ!遂にワタシが主導権を握ったな」

助手「水!水!」

博士「それはなに?海的な想像で?」

助手「えぇーっと、1度こぼした水をもう1度ポンプかなんて汲み上げて、またジャバーってこぼしてー」

博士「いや、うん!ポンプ禁止で頼むわ」

助手「えぇーまじかよ!ポンプ禁止かよー!聞いてなかったわー!ずるいわー!いけずやわー!」

博士「あっうん。後出しでごめん」

助手「まぁーいいや、うん!で、なに答え!」

博士「えぇーっと、正解は、愚痴です」

助手「愚痴かよー!ふざけんなよー!こぼすとかこぼさないとかの前におまえになら、目の前でいってやんのによー」

博士「あっううん。助手くん、あんまり熱くならないで・・・」

助手「あぁーうん。ごめん」

博士「なんかあれだなぁー幸せとか、急にどうでもよくなってきたなぁ」

助手「ちなみに幸せを形に封じ込めたものは、写真(アルバム)とか思い出とかそんなんです」

博士「しあわせはいつもじぶんのこころがきめる みつを」

助手「結局最後みつをかい!!!」





おしまい