そういえば、会社辞めました | 今日も、犬とベッドシェア

今日も、犬とベッドシェア

おじいちゃんのパピヨンさんと暮らす、ソロ活&おひとり様人生エンジョイ中な私の雑記帳
不定期更新&長い記事多めです

実は4月末で退職しました…今年こそは頑張ろうと思っていたんですが、仕事に対するモチベーションが一瞬で消失しました。

 

自分には特例子会社というか「知的障害者の多い職場」は本当に合わないと痛感…パートナーさんも晩年は特例子会社勤務だったけど、こちらは障害種別で業務が分けられてるところでした(身体・精神の人はデスクワーク、知的は接客や農業みたいな)。

 

しかし、私のいたところは「インクルーシブ」だの「共生」だのそれはそれは崇高な綺麗事理念を掲げて業務もなにもかも全てがごっちゃ混ぜ。

 

実習に行ってる時はそこまで気にならなかったけど、いざ入社してみたら配属されたチームは社内全体でも障害程度が比較的重いのが集まってるところ、いわゆる「配属ガチャ」に外れた…と思ったが、春には異動になることになっていたので数ヶ月の我慢と思いつつ仕事してました(それでも全身に蕁麻疹と湿疹を発症し、吐き気を伴う肩こりや冷えのぼせの症状に襲われました)。

 

あまり詳細は書けませんが…自閉傾向強いのが複数いまして、その時点で年齢相応というか?スムーズなコミュニケーションは取れませんでした。

 

例えて言うなら「躾や指示が入ってない体のでかい幼児や小学校低学年」と一緒に仕事させられてました。

 

全体的に能力の低い~低めの社員がほとんどを占めており、業務内容も社内研修も「そういう人たちのレベル」に合わせた物しかやらせてもらえませんでした…社内研修の資料に全てルビが付いていたり、入社時に「社会生活のルールブック」なる知的障害・(カナータイプの)自閉症者向けに作成された冊子を渡された時は「転職先、間違えたかも?」と違和感を覚えたこともあります。

 

春からはほとんど自分と同じ障害の人しかいませんでしたが、物理的な意味で「風通しが悪い」環境でした。

 

但し、ここにいた人たちは偶然か?社内でも能力の高い&高めの人ばかりで構成されていたため周囲の人にイライラさせられる事はなかったものの…「こんなところでくすぶってるのはもったいない」と思うことは度々ありました。

 

一応、言っておきますが…ブラック企業では無いんです、でもホワイトか?と言われるとそうとは言い切れないので

 

「ホワイトグレー企業」

 

とでも言っておきましょうか?便器のカラーバリエーションみたいな表現ですが(笑)

 

本社は泣く子も黙る超有名企業なのに、業務内容が本当にそれなりなのではっきり言って待遇は泣きたくなるレベルでした…持ち家じゃなかかったら生活出来ないレベルしかもらえませんでした。

 

最初の1年は仕方ないと我慢しましたが…2年目以降も待遇は変わらず、しかも以前より条件が悪くなってるしこのまま我慢しても搾取だけされてずっとこのまま飼い殺しにされるんだろうなとモチベーションが消失したため、がん治療の体調不良も重なり今回退職という選択を取らせていただきました。

 

これはある人から聞いた話ですが…障害者雇用では知的障害者という存在は「会社側にとっては都合が良いことが多い」と

 

・言われた事だけを言われた通りにちゃんとやってくれる

・体だけは比較的丈夫な事が多いのでよほどの事情がない限り休んだりしない

・幼少期に手帳を取得して、支援校からそのまま入ってくるので他障害の人ほど社会を知らない

・カリキュラムの関係で在学中も労働法とか労働者の権利的なものはほぼ一切教わってこない

・よって、多少待遇が悪かったり不利な状態になっても労働組合作ったり加入して団体交渉権を行使したり労基署に駆け込んだりなど反撃してこない(だいたい支援校の教師が対応することがほとんど)

 

ざっと、こんな感じの理由らしいです…全ての特例子会社がこうというわけではないそうで、身体・精神の比率が高い企業の場合はかなり一般企業に近い雰囲気だと思われます。

 

自分は能力が高いと自認する人、人から「能力が高い」と言われる事が多い人は進路選択を誤ると完全に詰みます…私も入社当初はやる気に溢れていました、しかし仕事をしてるうちに次第に「ガラスの天井(一般的には性差に対する表現だが、ここでは障害の有無による)」があるのでは?と感じるようになっていた…ここではどれだけ頑張って成果を出しても「障害者」という括りだけで、それなりの評価しかしてもらえない格下の存在として扱われるのかもしれないという不安が立ち込めてきた。

 

毎日同じ仕事の繰り返し、強烈なトップダウン体質、自主性は軽んじられ「ただ、言われた事だけをしていろ」と言われ続ける環境にいつの間にか疲弊していた…それでも、上司は「ここの人達は能力が高いのは解ってるけど、会社の方針なので申し訳ない」と言ってくれたので、嗚呼…中間管理職の悲しき定めよ

 

この話を主治医にしたところ「Tomokoさんのいた会社は"知的障害と発達障害の違いをきちんと解っていない"のでは?」という見解を頂いた…実は、私もそう思う事があったがこの話はまた別の話。

 

退職直前の面談で「新しくチャレンジしたいことは無いか?」と聞かれたので「文章作成が好きなので、定期的に発行されてる社内報の編集とか記事書いてみたい」と答えたところ…障害のある社員にはそのポストは無いというようなニュアンスの事を言われそれも、モチベーション消失に繋がりました。

 

実は、これまで障害を理由に不当な扱いを受けた事がなかったので当然納得できるわけがない。

 

 

こういう姿勢が悪い方向に行くと、過去にドラマの題材にもなった「水戸事件」のような会社なのかな?

 

 

ここも、被害者の保護者からはかなりありがたられていたようで…なんだか報徳会宇都宮病院のような立ち位置だなと思います。

 

*宇都宮病院は報徳会以外にも別法人、国立、ひらがな名病院が存在します…間違いのなきよう。