「不健全な同情と共感」の先にあるもの…共依存の恐怖。 | 今日も、犬とベッドシェア

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おじいちゃんのパピヨンさんと暮らす、ソロ活&おひとり様人生エンジョイ中な私の雑記帳
不定期更新&長い記事多めです

前に「傷のなめ合いは良くない 」という内容の記事を書いたことがあるが、なぜ私がここまで記事として取り上げるのかというと…かつて、自分自身が共依存の恐怖に晒されたことがあるからです。


共依存のパターンというと

「アルコール依存症の夫とその妻」

「暴力を振るう男性とそのパートナー(女性)」

というイメージが強いと思う…「ダメな男ばかり好きになってしまう」という女性たちも潜在的な共依存であると思われる。


でも、前にも書いたように共依存関係は男女間だけでなく、親子間、1対複数、ネット上でも成り立つ可能性があるとても怖い関係である…特にメンタルを患っている人、アダルトチルドレンを自覚している人や潜在的なアダルトチルドレンの人は気を付けた方がいいです。


メンタルが弱っている時は特に人の影響を受けやすい、同じような境遇の人と交流を持ちたい気持ちはわかるが深刻な相談には安易に乗らない方が良い…あなたは治療者ではないのですから、無理に話を聞いてあげる必要はないのです。

実際、私のところにも相談や質問が来ることはありますが、基本的に「一般的なアドバイス」にとどめて深い事情を聞くことはしません。

顔も名前も知らない私に相談してくるという事は相当困っているからだと思います、本当に困っている人には私ではなく、専門家につながって欲しいと思っていますし、そうあるべきだと思います。


数年前に参加していたグループ療法で出会った「○○ちゃん」…うつ病だと言っていたような記憶があるが、とてもおしゃべりな人で傍から見るとそんな風には見えなかった(常に多量の薬を持ち歩いていたけど)は、久しぶりに新メンバーとして加入した私を熱烈に歓迎してくれた、連絡先を交換しようと言ってきたのはむこうの方からだった。


グループワークは夕方から2時間程度だったので、その後一緒にカラオケに行ったりファストフード店でひたすら喋ったりということも多かった。

それ以外の日はメールのやり取りをしたりしていた。

そんな関係が続いていたがある時から突然、電話がかかってくるようになった。


電話の内容は大抵、彼女の症状がひどくなった時が多かった…当時の彼女はパートナーとあまり上手く行って無かったみたい、病院も投薬治療がメインで私のようにカウンセリングは受けていなかった(主治医にダメと言われたらしい…彼女の当時の主治医は私の先代の主治医のパートナーだったりします)。

ようは、彼女にとって私は唯一「悩みを相談できる相手」であり「話を聞いてくれる人」だったのかもしれない。


そうするうちにその電話はエスカレートして一回の電話が1時間単位とか夜中にかかってきたり…次第に私は彼女の電話に振り回されていた。

それでも「もう電話してこないで」と言えなかった、それを言ってしまうと彼女がかわいそうだと思う気持ちの方が強かった…私は物事を上手く伝えるのが苦手で、下手に拒絶するような態度を取ってしまったら彼女は私のせいで死んでしまうのでは?(自傷癖があり何度も入院した事があるらしい)とさえ考えてしまうようになった。


その反面…電話が来ることにストレスと、話を聞いてあげることに激しい疲労感を感じていた。

私の力では彼女を助けて上げる事なんて到底不可能なことだとわかっているのに、こころのどこかで「彼女の力になってあげられるのは私しかいない」と思っていたのかもしれない。


この時は「共依存」の概念をあまり知らなかったのですが、この関係はいつまでも続けていいものではないとは思っていたので、彼女が数度目の入院をきっかけに連絡が途絶えた時、私の主治医から「もう彼女とは連絡を取るな」と言われた時、すこしホッとした。


共依存はストレスになるだけでなく、最悪のケースだとその関係に疲れ果てて自殺に至ってしまうこともあるらしい。


同情や共感はとても大事なことだけど、それが不健全なものであるとかえって悪影響を及ぼしたり最悪の結果を招くことがあることを忘れないで欲しい。



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