「自助グループ」ついては何度か書きましたが、どうやって参加したらいいのかわからない、ミーティングって何をやっているの?…という人もまだ多いはず。
でも、ほんの少しの「踏み出す勇気」があればあなたが思っている以上に簡単に参加できます。
今回はその「手順」を、私の体験談を交えながら詳しく紹介しようと思います。
ステップ1「自助グループを探す」
自分が今置かれている状況にあった団体を探しましょう…アダルトチルドレン?感情の問題?それとも、各種依存症?
比較的大きな団体であればホームページがあります、電話やメールで事務局へのコンタクトも取れますし、郵送での資料請求も受け付けています。
参加資格も記載されています…大抵の団体は「自身が○○の問題を抱えていると自覚している、その問題から回復したいと思っている」というものですが、一部「属性や性別」に一定の条件を定めているところもあります。
ちなみに、私は現在「アダルトチルドレンを自覚している成人を対象とした」自助グループに参加しています。
ステップ2「ミーティング会場を探す」
アルコール依存症、アダルトチルドレン、EA(感情の問題に悩む人のグループ)は比較的グループ数も多く、地域にもよりますが、意外と自宅の近くでミーティングやってたりします。
グループによってミーティング頻度(毎週か2週に1回)や日時が違うので自分が通いやすいところに行ってみましょう。
私の参加しているところは近くに2か所ありましたが、日程や時間の関係でちょっと遠くの方に行っています。
ステップ3「実際に参加してみる」
ミーティング日程と時間を確認したら、直接その会場に行ってかまいません。
開始の30分前にもなれば、そのグループのリーダー(チェアパーソン)がいると思います。
「○○のミーティングは初めてですか?」と聞いてくると思うので、初めてですといえば、何を目的としているのか?などを記したパンフレットなどをもらえると思います。
ここで、大事なことは「絶対に会場に直接連絡してはいけません」あくまでも場所を借りているだけなので迷惑がかかるそうです。
ステップ4「Waht is "12step"?」
グループによって違うと思いますが大抵の自助グループは「12ステップ 」という方法を用いて回復を目指しています…リンク先はアルコール依存者のものですが、他の問題のグループでも、これを一部改変、応用しています。
読んでもよくわからない、と思った人へ…このステップはもともとアメリカ発祥のプログラムなので、日本人の感性にはちょっとわからないのは仕方ない事です。
ちなみに文中に出てくる「神」というのは「宗教上の特定の神」を指すものではありません。
そもそも「12ステップ」を取り入れているグループはどこの宗教にも属していません。
ステップ5「自分のもう一つの名前を決めよう」
ミーティングでは、話し合いの前に自己紹介をするのが基本です。
特に12ステップ系のグループでは「匿名性」が重んじられているため、基本的に本名を公開する必要はありませんし、する人もいないと思います。
参加する前に他の人が呼びやすい、覚えやすい名前をいくつか決めておくと良いでしょう…人数多いグループだと被ることがあるので。
ちなみに私は…秘密です。
ステップ6「ミーティングは言いっぱなし・聞きっぱなしがお約束です」
病院でやっているグループ療法なんかは「話し合い」や「意見交換」をすることもあるみたいですが、自助グループの「分かちあい」は他の人が話していることに対して、自分の考えや意見を述べることは認められていません。
そのかわり、自分の話した事に対しても誰も意見を述べたり批判されることもありません…でも、他の人の話を聞くことで、自分と重ねたり共感できる部分を感じることも少なくありません。
ステップ7「そこで見聞きしたことは絶対に外部に漏らしてはいけません」
ほとんどのミーティングは「クローズミーティング」つまり、当事者だけの集まりです。
ミーティングは「安全な場所」の役割も担っているので、そこで見た人や聞いた話はもちろん自分のした話も全て、相手が誰であっても絶対に外部に漏らしてはいけません。
会場内の写真を撮る事、ミーティング内容を録音したりメモをとるのもダメですよ。
携帯はマナーモード(出来ればサイレント)にしておきましょう。
病院に通っている人は一応、主治医には自助グループに参加してるく事らいは伝えておいたほうがいいかもしれません。
ステップ8「話したくない時は"パス"してもかまいません」
初めて参加した場合、また対人緊張が強い人は初対面の人の前で上手く話せないかもしれません。そういう時は「パス」してもかまいません、多分チェアパーソンの人が話しやすい順番で回してくれると思いますが、無理は禁物です。
ステップ9「途中入室・退室も出来ます」
ミーテイングは1回1時間半~2時間くらいとちょっと長めです。
一応途中で休憩を入れることが多いと思いますが、どうしても体調が悪いとか時間の都合で帰らなければいけない時はその旨を伝えて退室してもかまいません。
会場に着いたらもう始まっていた…そんな場合でも大丈夫です、そのままドアをあけて入ってみてください。きっとあなたの事を温かく迎えてくれると思います。
ステップ10「献金は出来るだけしていただけるとありがたいそうです」
団体のホームページには「献金について」書かれていますが、ミーティングの途中で袋が回ってくると思います…これが献金袋。
献金自体は本人の意思で決めてかまいませんが、献金は会場を借りる費用や書類のコピー代など、運営資金に充てられるので出来るだけしてもらえるとありがたいそうです。
金額は、そんなに高額である必要はありません…ちなみに私の場合、いつも100円です。
ステップ11「フェローシップ(いわゆるお茶会)にも参加してみましょう」
グループによってはミーティングの後(前の場合もあり?)、メンバー間の親睦を図るために「お茶会(フェローシップというらしい)」を開いているところもあります。
ここでは言いっぱなし・聞きっぱなしではなく、様々な意見交換がされますそれと、雑談も。
これは完全に自由参加ですが、出来るだけ参加してみることをお勧めします…自分の事を客観視することが出来る良い機会だと思います。
ステップ12「少なくとも最低6回は参加してみましょう」
どのグループのミーティングにも言えることですが、そこが自分に合っているか否かはすぐに決めるのはあまり好ましくありません。
参加したての頃は緊張して、他の人と馴染めないかもしれません…でも、回数を重ねるうちに慣れてくることもあります。
以上…自助グループについて「12のステップ」で紹介させていただきました。
ここまで長いのを読んでいただいて、どうもありがとうございました。