人は褒めることよりも注意をしたり叱る時の方が力がいるものです。
逆に「褒める」ことの難しさを感じる方も多く
どのように褒めていいかわからないというご相談もよく聴きます。
叱咤激励という言葉がありますが
褒めて育てるという育成だけでは人は育ちません。
ならぬことはならぬのです、と言いますが
間違った行動には正しく注意をすることが必要で
叱るという行動には相手を思う心も必要です。
褒めるとは何かに対してあらためて褒めると考えると
どのタイミングでどう言えばいいのか、と考えがちですが
注意をする叱る時に同時に褒めることもできます。
出来ていない部分を探せばキリがありませんが
出来ている部分を褒める。
小さな変化を褒める。
しっかりと部下や従業員の行動を見ていれば
褒める部分はたくさんあるものです。
「00さんは文章を書くのが凄く上手いね!読んでいてよく分かるので助かるよ」
と良い部分を口に出して褒める。
すると褒められた人は出来ている部分に自信を持ち
更によくなろうと自然に努力をして率先してくれるようになります。
よく「うちの社員が良くなった!」とお褒めいただきますが
褒めることと注意、叱ることを明確にしていると
人は確実に育っていきます。
注意したことや叱ったことが次にしっかりと出来ていれば
また褒めることもできます。
小さな声かけを繰り返すことが褒める力でもあり
タイミングや言い方は決して難しいものではないのです。
「この前言ったこと、出来てるね!次はここを~してみると更に良くなるよ」というように小さな課題をどんどん与えていくこと。
褒める力の根底にあるものは「相手をしっかりと見る力」です。
出来るようになったことを認める。
更に出来るように課題を与える。
この繰り返しが「褒める力」であり人を育むベースとなります。