【BSR▲▽▲】苦悩と黄昏【転生パロやらかした】 | Ruder!!

【BSR▲▽▲】苦悩と黄昏【転生パロやらかした】






「三成」



奴の瞳が動揺に揺れる。
そして驚いた顔をする。眉を潜めた。
なんて顔だ。昔から何一つとして変わっていない。
元親や政宗や元就やらがそうであったように、三成もまた同じ顔で同じように生まれてきた。
動揺から見るに、"覚えている組"だと思う。
真田は"覚えていない組"だった。
あの暑苦しさは変わっていないものの記憶がなかった。
政宗や元親とつるんではいるが、まだ思い出してはいない。
もしかしたら思い出さないのかも知れない。
ふ、と息を吐いた。
三成。三成。ああ、ああ。何も変わっていない。お前は。お前も。





「誰だ」


「————え」


「誰だ貴様」





(しまった)(覚えていない組か—————)


尖った瞳がワシを見詰めた。睨み付けた、の方が正しいか。
組分けしているものの、覚えていない組はごく僅かしかいない。
そのごく僅かに三成が入るだなんて。
突っ立つワシを不審な目で見て、それから踵を返す。
その背中の、さみしいこと。
戦場で見た背中と、同じではないか。





「三成」

「何だ。オレは貴様など知らんぞ」





知らんなど言うなよ。
お前が殺したい殺したいとひたすらに憎んだのは誰だ。
ワシではないか。
ワシを殺したいと、憎いと、その思いはこちらに引き摺らなかったのか。
お前が言った言葉を、ワシは今でも鮮明に覚えているぞ。
「お前の笑顔は何だか苛々するが、お前は笑顔が良く似合う。」
その言葉を。ワシは。
お前がワシを射止めた最後の刃の感触や、その時のお前の顔や、お前の体温さえ、鮮明に脳裏に焼き付いている。

三成。なあ、三成。

お前がワシを思い出せるように、ワシは変わらずお前が似合うと言った笑顔を見せよう。







「おまえを、迎えにきたんだ」


















苦悩と黄昏








(懐かしさがふと蘇る)(「おまえの笑った顔は苛々するが、おまえは笑顔が良く似合う」)(同じことを言った)



Fin.

権現すきです。▲▽も▽▲もすき。個人的には▽▲プッシュ。
転生パロつらいです。
幸村が覚えていない組なのはなんとなく。
BASARAすきです。
元親は受けだ。アニキ受け。アニキキャラは大体受けになる芥川マジック。
家親はないものかと探っておりますがなかなかないですね。
親家の多さに嫉妬。だれか家親派はおらぬか(^O^≡^O^)


恥ずかしくなったら消します。