ギョーム・デュファイ ミサ曲「武装した人」(ミサ・ロム・アルメ) オックスフォード・カメラータ | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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ちょっと前に、俗謡「武装した人(ロム・アルメ)」の事とそれを定旋律にしたミサ曲のことを書き、ジョスカン・デ・プレのミサ曲をご紹介する記事を投稿し、そのすぐ後に同じテーマのパレストリーナの作品でも記事投稿しました。

 

 

 

どちらもとても聴き応えのある曲でジョスカンやパレストリーナの作品の中でも印象に残る作品でした。

 

こうしてみるとこの「武装した人(ロム・アルメ)」を使った他のミサ曲もあれこれと聴いてみたくなりました。これから飛び飛びになるかもしれませんが何回かに分けて取り上げてみようかと思います。

 

今日は、この「武装した人(ロム・アルメ)」によるミサ曲のたぶん一番古い例だろうと思われるギヨーム・デュファイの作品を。聴いたのはジェレミー・サマリー指揮オックスフォード・カメラータのアルバム「デュファイ:ミサ曲「武装した人」(Dufay: Missa L' Homme Arme)」です。

 

アルバムは先ず原曲の俗謡「武装した人(ロム・アルメ)」から始まりそれに続けてミサ曲が演奏されます。歯切れ良く活気のある「武装した人」から、静かにミサ曲が始まるのがとても印象的です。形を変えながら積み重ねられていく対位法が織りなす音楽の表情の変化にいつの間にか別世界に引き込まれるような錯覚に襲われます。光が明るくなったり暗くなったり点滅したりするように音の響きが常に姿を変えて目の前を流れていくようです。

 

同じ俗謡、言ってみれば流行歌からインスパイアされて出来上がった作品が作曲家によってこれだけ違った特徴、魅力を聴かせててくれるのは当たり前と言えばそのとおりなのですが、やはり興味深いというかもっと色々聴いてみたくなります。

 

「武装した人(ぶそうしたひと、仏語:L'homme arme)は、ルネサンス期のフランス語による、作者不詳の世俗音楽である。北フランスやブルゴーニュ、フランドルのいずれかの民謡とも言われる。専門的には、原語に即してロム・アルメと呼ばれることが多いが、日本語では直訳調の「武装した人」のほかに、「戦士」「軍人」という訳語が使われることもある。
(中略)
ミサ曲における使用
武装した人は、ルネサンス期の作曲家が、ミサ曲を作曲するときに定旋律として使用したため、曲の古さの割には今日でも比較的広く知られている。『武装した人』は世俗音楽の中でおそらく最も頻繁に定旋律に採用された歌であろうと考えられ、現在40以上の使用例が知られている。初期のルネサンス期の大作曲家は少なくとも一度はこの旋律に基づいて作曲をしており、この慣習は17世紀のカリッシミの時代まで続くこととなる。しかしながら『武装した人』によるミサ曲の真の全盛期は、1450年から1500年頃までであり、16世紀後半になると「ロム・アルメ・ミサ」の作曲は、保守的な教会音楽によって辛うじて受け継がれたにすぎなかった。
(中略)
リチャード・タラスキンは、ビュノワがこの旋律によるミサ曲を書いたはじめての人だと主張するが、これは否定的に見られており、多くの学者は、それよりも前のギヨーム・デュファイが、初めて『武装した人』によるミサ曲を書いたと考えている。

この旋律は特に対位法的な扱いをするのに適している。フレーズの輪郭がはっきりしており、またカノンを作るのにも適した構造をしている。また、対位法的な楽曲においても旋律線が非常に聞き取りやすい、という特徴がある。

パレストリーナもいくつかの「ロム・アルメ・ミサ」を作曲しているが、このほかに代表作の「教皇マルチェルスのミサ曲」の旋律主題は、いきなり完全4度で跳躍してから順次下降するという始まり方において、「武装した人」の曲想と類似することが指摘されている。」(Wikipedia 武装した人 より )

 

こちらから、オックスフォード・カメラータのアルバム「Dufay: Missa L' Homme Arme」全曲お聴きになれます。

 

 

Missa L'Homme Arme

 

 

 

 

 

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