ホロヴィッツ ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番 作曲者さえ一目置いた稀代の名手の18番 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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昨日からホロヴィッツの演奏を立て続けに聴いています。「展覧会の絵」の後はベートーヴェンの「ワルトシュタイン」、ショパンのマズルカとピアノ・ソナタ、シューマンの子どもの情景・・・。

 

それから義父トスカニーニとのチャイコフスキーの協奏曲第1番(1941年録音)の凄まじいテンポに煽られて、勢いで同じ曲の1953年盤も。(こちらはジョージ・セルとニューヨークフィル。オーケストラを置いてきぼりにしそうな凄まじいピアノ(笑))

 

その流れで、今日のラストはラフマニノフのピアノ協奏曲第3番です。

 

フリッツ・ライナー指揮シカゴ交響楽団との演奏。1951年録音。

 

この曲はホロヴィッツが得意にしていた曲で、作曲者のラフマニノフ自身、自分がこの曲を録音する時「ホロヴィッツはどう弾いたのか」を気にしたくらいだそうです。

本当に見事なテクニック。あふれるような色彩感とラフマニノフらしい哀愁に満ちた旋律。

 

以前にルービンシュタインの事を書いた記事で、このラフマニノフピアノ協奏曲第3番の録音のリハーサルでルービンシュタインとフリッツ・ライナーが決別してしまったエピソードを書いたことがあります。

 

このホロヴィッツの演奏を聴くとルービンシュタインがナーバスにならざるを得なかったのがよく分かる気がします。

 

少なくともテクニックの点でこれを上回ることの出来る人はどれだけいるでしょう。

 

そしてこの音楽的完成度。

 

(もちろんルービンシュタインの録音が出来上がればそれはそれで素晴らしい物になったと思います。それもぜひ聴きたかったとは思います。)

 

これはまた素晴らしい記録に違いありません。

 

ホロヴィッツはこのラフマニノフピアノ協奏曲第3番をこの録音の20年ほど前、1930年にも録音しています。

 

 

今日はこれでラストと言いつつ、この古い録音も聴いてしまいました(汗)

 

音はあまりよくありませんが、目の覚めるようなピアノです。これも絶対に一聴の価値ありますね。

 

 

 

 

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番

ホロヴィッツについては言うまでもないが,その華麗なピアニズムを堪能できる1枚。大変ダイナミックで勢いのある前向きなラフマニノフだ。ソナタ第2番は縮小された改訂版でなしに第1・第2版を折衷して弾んでいる。小品も絶妙。やはりすごいと思う。

 

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番/リスト:「パガニーニによる超絶技巧練習曲集」/他(ホロヴィッツ)(1930)

ホロヴィッツの録音史(ピアノロールを除く)は1928年から1989年の長きに渡りますが、未だ日の目を見ないものも多数ありました。このCDには待望の未発表録音が3曲収録されており、いずれもホロヴィッツのキャリアのごく初期ものです。「愛の便り」は1929年に2回だけ録音された、その一つ。ショパンの練習曲Op.10-8は12種類ある録音のうち一番最初に録音されたものです。「パガニーニ練習曲集」の「狩」は1930年に2回録音された一つで、中間部のグリッサンドを連打に置き換えるという離れ業を披露しています。

 
 

 

 

第10回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作

 

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