クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

クラシック音楽を中心にした好きな音楽と読書感想、日々の雑感などを思いつくまま気まぐれに書き綴ります

 

モーツァルト、ベートーヴェンに続き今日はシューベルトの作品から春にちなんだ曲を。

 

フランツ・シューベルト作曲『春に』(Im Frühling)作品101-1、D882

短命だったシューベルトにとってもう晩年と呼んで良い1826年に作曲された歌曲です。

 

「『春に』(はるに、Im Frühling)作品101-1、D882は、フランツ・シューベルトが1826年に作曲した歌曲。エルンスト・シュルツェの詩による。
シュルツェの詩は、春になって過ぎ去った恋を懐かしく回想する作品で、夏の終わりまで過ぎ去った恋のことを懐かしく歌っていよう、という思いを、春の自然に託して詠みあげている。
シューベルトは、これにお得意の変奏有節歌曲(有節歌曲であるが、各節の繰り返しが様々に変奏されているもの)をつけた。
音楽はト長調、過ぎ去った恋を懐かしむように穏やかに始まり、春の自然から思い出される恋の思い出を語るにつれて様々に変化し、心の痛みを思い出すに至って短調に転調するものの、最後は「夏の終わりが来るまで、歌い続けよう」と静かに終わる。 」(Wikipedia 春に (シューベルト) より)

 

記事冒頭に掲載した動画、演奏は歌っているのがバリトンのディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ。そしてピアノがスヴャトスラフ・リヒテル。声楽とピアノ、ともに世界のトップに君臨した巨人二人の顔合わせ。しかし、そのまったく肩から力の抜けた自然な音楽は聴く者をさりげなくシューベルトの世界に誘ってくれます。シューベルトの喜び、シューベルトの悲しみ、苦悩。シューベルトの未来への希望…。シューベルトを誰より深く理解していたであろう二人が創り出す音楽は心の奥に沁みてくるようです。

 

「Im Frühling

Ernst Schulze
Still sitz' ich an des Hügels hang,
der Himmel ist so klar,
das Lüftchen spielt in grünen Tal,
wo ich beim ersten Frühlingsstrahl
einst, ach, so Glücklich war,

wo ich an ihrer Seite ging
so traulich und so nah'.
Und tief im dunkeln Felsenquell
den schönen Himmel blau und hell,
und sie im Himmel sah.

Sieh', wie der bunte Frühling schon
aus Knosp' und Blüte blickt!
Nicht alle Blüten sind mir gleich,
am liebsten pflückt' ich von dem Zweig,
von welchem sie gepflückt.

Denn alles ist wie damals noch,
die Blumen, das Gefild,
die Sonne scheint nicht minder hell,
nicht minder freundlich schwimmtim Quell
das blaue Himmelsbild.

Es wandeln nur sich Will' und Wahn,
es wechseln Lust und Streit,
vorüber flieht der Liebe Glück,
und nur die Liebe bleibt zurück,
die Lieb' und ach, das Leid!

O wär ich doch ein Vöglein nur
dort an dem Wiesenhang,
dann blieb' ich auf den Zweigen hier,
und säng' ein süßes Lied von ihr
den ganzen Sommer lang. 」(Wikipedia 春に (シューベルト) より)

「シューベルト 春に 訳詩

丘の斜面に静かに私は腰をおろす
空はとても良く晴れて
風は緑の谷間をそよ吹く
そこでは、私は早春の日差しの下
その昔、ああ とても幸せだった

そこを私はあの人に寄り添って歩いた
とても心地よく、とても親密に
暗い岩場の泉の底には
美しい空が青くまた明るく
その空の中にはあの人が見えた

見るがいい、色とりどりの春が、もう
つぼみや花の中から現れている
私にはどの花も同じではなく
私が摘みたいのはあの枝の花
あの人がかつて摘んだ枝の花だ

すべてはあの時のままだ
花も、緑の野原も
太陽が明るく照らさなくなったわけではないし
泉に映る影が友好的でなくなったわけではない
この青い空の影が

人の心だけがうつろい
喜びは仲たがいに代わってしまった
愛の喜びは遠く消え去り
愛した想いだけが残った
愛と、そして悲しみだけが

おお、私が一羽の鳥であったなら
あそこの丘の斜面にいる鳥で
そうしたら私はいつまでもこの枝の上に止まって
あの人の甘い歌を歌い続けるのに
夏の終わりまでずっと...
」(シューベルト Im Frühling より )

 

 

 

 

LIEDER:VERSUNKEN/DES S

 

 

 

 

 

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