どこかで なにかが こわれました
こわれて ころころ
きっと 底まで おちました
ぐるぐる しながら
うえなのか したなのか
なんにも わからないくらいに
おちて ゆきました
おちてゆきながら
ひとつづつ はがされてゆきました
愛することも
信頼することも
みんな みんな むだなことと おしえられました
憎しみだけが
悔しさだけが
おおきくひろがりながら おちてゆきました
いまね 底まで おちてみると
憎しみも 悔しさも
なんにも なんにも ありません
なにもかも こわれて くだけてちりました
とおくに ぼんやりとした 灯りだけが みえてます
なんとなく
これから 灯りのともるところを めざして
いきてゆきたいのです
だれかが なにかが まっていてくれそうで