とっても きれいな青い空と 白い雲 見上げて | crow2410のブログ
小さい頃は 小さなしずかな町に 住んでおりました
近所のおねえさんたちと のはらで
お花を つみました

ままごとあそびでは いつも おとうさん
ご飯のおちゃわんに ご飯のかわりの砂

私 ぱくりと たべてしまいました
私 ノドが やけるような痛みがあるだけで
ただ ぼーっとしておりました

まわりのおねえさんたちが おおきなこえで
だれかを よんでいるようでした

いまでも あの砂の味は おぼえています

そのころは とても幸せでした
勉強も 学校も とても楽しかった

それからすぐ 引っ越しました
工場地帯でした
空が 異様な色の煙がいつぱい
学校のまわりの コンクリートの壁には
まいにち 血のあとが たくさんありました

それから地獄が始まったのでしょう

ただ ただ 学校へ いくことが恐怖でした
毎日 ひどい状態で 泣いて家に 逃げ帰ったようです

その頃の記憶が まったくありません
おそらく すべてを 拒絶していたのでしょう
拒絶することでしか 自分を護れなかったのでしょう

結果 劣等生です
さらに 無視と イジメが倍増です

学生時代とかいう様な歌にあるような
楽しい思い出は ひとかけらもありません
学生時代の友人も 一人もおりません
自分で心閉ざしておりましたので

でも 恨みとかもありません
その頃のこと きれいさっぱり 消えていますから

その頃のことで たった ひとつ 覚えていることがあります

ばい煙で汚れきった空の 白い雲です

その後 いろいろな社会の いろいろな人
お会いしました
生きてゆく力を あたえてもらいました
感謝することを 学びました

そして いまも

生きてゆくことって
悪いことばかりではないですね

よいことも たくさん待っているのですね
感謝です

今日は とても 心がおちついております
とっても きれいな青い空と 白い雲
見上げております

感謝です。