月の姫様 お供えを白い装束 鋼の杖不思議のお山へ かけぬけるひと歯の 高下駄宙かける背に 黒い箱 くくりつけ腰に 魔除けの 山刀西の空は もう 茜色ゆっくりゆっくり色あせるもうすぐもうすぐお月様 きてしまう森の木霊も おめざめかあちらこちらぴょこぴょこ あたまふるまだまだおやすみ しておくれ月の 姫様よばぬよに今宵の宴 お供え物をはよせにゃ姫様 おかくれか