私は 女の子の ひとりごとを 聴いてしまいました
どうしようもないこと
いっぱいの つらいこと ごちゃまぜになって
おしつぶされて
うすっぺらな ことば
もう たくさん
たたきつぶしたくなる 踏みつぶしたいほど くやしい
なぐさめも 救助隊も
絶対にこない
くるのは
何かを出せば 救われる
癒しが ほしけりゃ
こころが からだが きたないから そうなんだ
浄化してやるから
自分を終わらせる 最後の道を
歩き出してしまったかもしれない人にさえ
他の人の 怒り 悲しみ 嘆きを
我がこととして 背負うことができるのでしょうか
私には 自信が無い 出来ません
中途半端な なぐさめが なんの役に立つのでしょうか
私が どん底まで落ちたとき
出口の無い闇で のたうちまわっていたとき
ばあちゃんが おおきな にぎりめしを
いくつもいくつも だまって作ってくれました
お腹がへっては 戦は出来ぬ
たとえ負けても 腹一杯だったら
無様には負けねぇ
それから 私の頭を おもいっきり なぐりました
とてもとても 痛かった
ほんと 目から 星たくさん でました
にぎりめし
とてもとても しょっぱかった
いま 私は おくりたい
かなしみのなか
いきなり 押し付けられた運命への 憤り
私には なにもできなかもしれない
でも おおきなにぎりめしを つくってあげたい
あなたのために つくりたい
せめて ぶざまに かっこわるくまけないために
世界一おおきなにぎりめし
とっても しょっぱくて
ぶさいくで まずいかもしれないけれど