愛着 | 今流行りの蒸発記念

今流行りの蒸発記念

百回記念のため生前葬を取り行った後、
ウクライナかベルギーへの蒸発を計画中なり。

靴下に穴が開くと、特別な愛着が涌く。


こう、朝取り出した靴下が穴あきだと
「君とは長いつき合いになるのだなぁ。
まあ、これからも頼むよ」
と激励をしたくなる。


靴下に限らず、
洋服全般言うに及ばず、
鞄や靴、文房具は当然で
箸でも、
コップでも、
中には歯ブラシなんかの消耗品ですら
長い間使っていると愛着が沸いてくる。


愛着が沸くと、
たとえ捨て時になっても
「これはまだ使える」と周囲の反対を無視して
ボロボロの物を改修してでも
使い続けるようになる。


これだけ聞くと
物を大事にする人と云う
良い印象が強いと思うけど

実際の所は新しい物と付き合い始めるのが面倒なだけ。


新しい物を使い出すと
軍靴に足を合わせるとか
軍靴が足を合わせるとか
そう云った時期が必ずある。

無理矢理にでも
新しい物を使かおうとすれば
お互い相手の事を知らないから
ギクシャクしてしまう。


こうなると、

「そもそもこっちには長年付き添った伴侶がいるんだ。
なんでわざわざ新たに新人とシンクロしなければならんのか」

と新しい方を奥にしまい、
結局、気心の知れた古い方とくっついてしまう。


ここまでだと、別に問題ないように見える。

確かにこれ単体では問題でもないし
良いことだと言える。

だけど、僕以外の家族は
とにかく捨てる事と新しい物
にこだわっている人しか、いない。

それはもう、企業の手先だとか
資本主義を具現化した者だとか
と思うほど捨てる事、捨てること。


こっちの物だって勝手に買い換えと称し
無断で古いものを次々と捨てたがる。


余りに不愉快なので、
自分の部屋に入るなと言っておいたのに
なにかしら理由を付けて入ってくる。


そこまでして何を漁りたいのか?

エロ本でも隠していると思っているのだろうか?

探してどうするのか?


ああ、分かった。
エロ本も古いのから新しいのに
変え買えたいに違いない。

もし、そこまで徹底しているのなら逆に感動してしまう。

ちょっと買ってあげたくなるけど、
その手の本ってどこで入手するものなのだろうか?。





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