先日、日本の音楽バンド「くるり」とイギリスのシンガー”スティング”を比べて、共通点を示し出しましたが、今日は、やっぱり違う点を強調していきます。
まず、やっぱり『熱い』と『冷たい』は全然違います。
ボクの個人的な印象から言ったら、”まっすぐ”と”まわりくどい”という差が出来ます。
また、”外交的”と”内向的”という区分けも出来るかもしれません。
ちなみに前者は、答えを明確に主張しているのではなく「共同体としてのバンドの中に入って来いよ」って誘っている。だから、曲の内容も用意周到に計算された感じがする。
後者は、ことばの主張が独り立ちしてハッキリしている。だから、曲の構成も緻密、というのではなく、特徴が一つはっきりとしていて、それが活かされるようにすべてが動いている感じがある。
前者については、「共同体の中身が果たして生きているかどうか」がカギであり、一方後者については、ハッキリしている分「それが正しいか間違っているかを聴く側がどう受け取っていくか」において判断の問題がある。
前者については、「別にアンタを捨てたって良いんだぜ」的な言葉も出てくるだろうし、反対に後者の場合は、自己追求の中で自身の嫌な部分も逃げずに向き合わねばならないから中には暗い部分も出てくるだろう。
ボクは個人的には、”自身弱さを抱えた一人の人間”を自分のかしらに掲げることは、できないって思ってしまう。
でも実際は、ひとりのクリスチャンとして人間の姿を取ってこの地に来られたイエス・キリストを受け入れ、この方を神として見上げることを続けている。
或る時に、牧師先生に祈られる中でこう言われた:「(自分の)弱さを誇りなさい。それはだれに対しても、誇りなさい。」
これが、神を神御自身として正しく見上げるための唯一の方法だと、ボクは思う。