《コロナと共生 365》


2024年5月6


正午に20度!

午後1時半に23度!


新宿辺りに大雨注意報が出やしたが午後5時にはまだ降りやせん!



『月形の濡れてまいろう半平太春雨ぬかる土佐桂浜 滉坊』




『新三人吉三』


《天明の大飢饉(1782年~1787年)と寛政の改革(1787年~1793年)》


万葉言葉の解説の続きを致しやしょうかね?



「雲」の続きでやす!



『風雲は二つの岸に通へども我が遠妻(とほづま)の言ぞ通はぬ 山上憶良』



意訳は


「風や雲は二つの岸の間(天の川)を往き来しやすが、遠くにいる妻の言葉(便り)は私の所に届きやせん!」



『聞きつやと妹が問はせる雁が音(かりがね)はまことも遠く雲隠るなり 大伴家持』



意訳は


「聞いたかとあなたがお尋ねになった雁の声は、あまりに遠くて雲に隠れて聞こえませんでした!」



異訳は


誰が聞いたと言うのでしょう?


此処から雁が鳴き渡り妻を呼ぶ声とは何と羨ましいお話!


あの雁は妻を求めて求婚の声を上げているのですよね?


なのにあなたはちっとも声を掛けてくださらない!


大伴家持は、いえいえそんなことは御座いませんと弁明しやす!


本当に聞こえなかったし、其れにあなたの本心かどうかも解りやせんので!



『雨晴れて清く照りたるこの月夜(つくよ)またさらにして雲たなびき 大伴家持』



意訳は


「雨が上がって清く輝いているこの月夜!


また雲がたなびいて隠さないで欲しい」


でやしょうか?



『雲の上に鳴くなる雁の遠けども君に逢はむとたもとほり来つ 作者不詳』



意訳は


「雲の上に鳴くと言う雁のように遠いあなたに、逢いたいと願い、急がば回れで迂回して乗り越えてまいりやした!」



〔たもとほり〕は、〔袂折り〕かとも思いやしたが〔た〕は接頭語でやしょうか?


「平城山」の歌詞の「もとほり来つつたえ難かりき」から〔もとほり〕は

〔彷徨う〕意味でやしょうか?