2019年の2月23日に熊本県合志市で、
「ぱふ」の時代を語る
というトークイベントが開催されました。


しかしいまさら「ぱふ」って、
人なんか来るのかな?

と思っていましたが・・・

 

結果としては盛会でした。
その後の懇親会まで出席しました。

 

 

2年ほど前から、
大量のマンガが収蔵されている、
森野倉庫で作業しているのですが、
その倉庫の中に
「村石コレクション」と書かれた、
ダンボールが積んである一角がありました。

 

村石コレクションって何なんだろう?
と思っていましたが、
昨日その謎が判明しました。

 

かつて「ぱふ」の編集長に
村石憲一さんという方がいて、
その方は50代でお亡くなりになったのだが、
死後、残された膨大な蔵書を
引き取ってくれる所がなく、
回り回ってクママンに白羽の矢が立った、
といういきさつで、後に僕が
アルバイトさんを指揮して、
そのコレクションを解体し、
村石コレクションは
一部は合志マンガミュージアムの蔵書となり、
一部はユーパレス弁天に展示され、
他の一部は森野倉庫の膨大なマンガコレクションに
吸い込まれて溶け込んでいったのである。

 

2014年に村石さんがお亡くなりになった後、
蔵書がクママンに引き取られることになり、
ダンボール350箱を
東京から熊本まで送る送料は
かつて村石さんと仕事をしていた、
有志のカンパで集められた。

 

その時に送料を工面した有志の方々が、
昨日熊本に集結したのである。
あまり感情の起伏のない僕でも感動しました。

 

「ぱふ」というタイトルは
ピーター・ポール&マリーの
「パフ」から付けられたとのこと。

 

 

「ぱふ」の時代を語るトークショーの
懇親会の席で参加者のみなさんが
次の日には福岡で
お亡くなりになった元編集長の村石さんの
お墓参りに行ってくると
言っておられたので、
福岡のどちらですか?と聞くと、
携帯を確認して「大川という所」
と言われたので、
「ああ、大川というのは
『のだめカンタービレ』の
のだめの故郷です」と言うと、
「ああ、『のだめカンタービレ』いいよね」
と、マンガ好きならではの会話になった。

 

もちろん「のだめカンタービレ」を読んでいるなんて、
普段の会話では言ったりはしないが、
マンガ好きの間では、
「のだめカンタービレ」を読んでいないなんて、
ほぼあり得ないことなので、
初対面の人に「のだめカンタービレ」の話をしても、
それほど違和感なく通じるのだ。

そんな交流の場を持てて嬉しかった。