忘れたくない父との思い出です。

 

思い出した事を書いているので

 

時系列などはめちゃくちゃです。

 

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父は40年近く糖尿病を患っていました。

 

糖尿病といえばやはり大事なのは食事管理。

 

甘いものやフルーツが大好きなのですが

 

食べてしまうと血糖値が上昇してしまい危険です。

 

年齢的な物忘れもあって

 

おやつ類を食べる量をコントロールするのも難しく

 

とにかく家の中に間食できるものを置かないということで

 

どうにか制御するしかありませんでした。

 

それでもやはり食べたい気持ちは強く

 

「今度来る時にみかんか何か買ってきてくれよ」

 

とよく私に頼んでいたのですが

 

”ダメ”というのも心苦しく

 

「わかったー。今度来る時ね。」

 

といつも口では答えておきながら買っていかない作戦。

 

糖尿病を悪化させたくない私にできる事はそれくらいでした。

 

それが父の癌が発見され

 

もうあまり長い時間は残っていないとわかり

 

かかりつけ医のM先生と相談して

 

食事制限ももっと緩くしましょうとなったのですが

 

今度は嚥下機能の低下により普通食を食べることが難しくなってしまいました。

 

放っておくと1パック全部食べてしまうような苺も

 

そのまま食べるのは危険になり

 

スプーンでつぶしてからとろみ剤を混ぜて

 

ゼリーのようにしての摂取が基本。

 

でも本人は嚥下機能の低下について理解をしていないので

 

苺があればそのまま食べてしまいます。

 

そうすると誤嚥性肺炎を起こす原因になりかねません。

 

結局 食事制限が緩やかになっても

 

私が持って行って加工しないと

 

食べさせてあげられませんでした。

 

 

今頃は好きなものを好きなだけ食べられているのかしら。

 

父が心穏やかに居てくれのならば

 

私は寂しくても我慢できるから、ね。