「半落ち」 横山秀夫

 

(ネタバレあります)

 

現職警察官が妻を殺害し自首をしてきた。

 

事情聴取には素直に応じる犯人だが

 

殺害から自首までには2日あり その2日については頑なに語ろうとしない。

 

現職の警察官の事件ということで警察、検察それぞれの立場で思惑が交差する。

 

隠されたものを探る新聞記者や弁護士。

 

真実を知ろうとする一刑事の執念が真実を突き止める。

 

 

 

真実に隠された犯人の思いが

 

読み終わってから

 

切なさと共に心を温かく包んでくれます。

 

自分がその立場だったとしたらどうするだろう・・・。

 

愛する者を愛するが故の殺人はありえるのか。

 

警察と検察のやりとりなど現実にはありえそうだけれど

 

あってはいけない話だと思います。

 

最終章はあまりにもうまくまとまり過ぎたかなという感もありますが

 

それでも心に残る良い小説でした。