11月のお話だが、さすが東谷さんだなと
慧眼に恐れ入る。


農業という職種は、とても難しいようで、
13年もかけてやっと定着できるという。


安倍政権と売国官僚が譲歩に譲歩を重ねて、
地方と日本農業を売ってしまったのだなと実感した。


行き過ぎた金融緩和で、円安に振れすぎて、
内需型産業は相当な痛手を受け、
その中でも、農業はたいへんなはず。


国産は人気なのだけれど、円高のころとは違って、
もの凄く費用がかかり、きつい労働のわりに
あまり利益が出ないはず。


若い日本人の農家離れは深刻で、
何十万単位で、離職しているデータがあった。


それに引き換え、新規参入はどんどん減っていっている。
これでどうやって地方創生やるというのだろう。


多岐にわたるTPPの百分の一ぐらいの農業分野だが、
それなのに日本に与える被害は甚大なものだと推測される。


近い将来、良質な国産は超富裕層、偽装国産は細い中流層、
そしてほとんどの日本人は、米ですらジャポニ種である現在の
お米を食べられないと思われる。


実際、コンビニやファーストフードチェーンの米は、
この寒い中、一日で水分が蒸発し、カチカチになる。


試しに、コンビニ弁当と王将のものを買ってみるといいだろう。
コンビニ弁当は、一日もすればバリバリになっていた。


ところが王将のものは、一日どころか二日ぐらいは、
寒いからか、ほっておいてもまったく遜色なく
美味しく食べられる。


だが、その王将も国産にしたため、原価がかかるためか、
すいぶんと内容量を減らし始めている。
安くてお腹いっぱい食べられるところが良さだったのだけれど。


結局のところ、アベノミクスの第一の矢・金融緩和は、
ごく一握りの大手輸出企業に利益を出させ、
その分をその他大勢の日本人に支払わせただけと云える。


例えば1ドル100~110円などを目安として、
為替の安定を図るためならいいのだけれど、
為替を不安定にして、混迷を深めただけではないのか。


もう既にアベノミクスの化けの皮は剥がれてしまって、
なんだ金融緩和・緊縮財政・規制緩和(新自由主義政策)じゃ
だめじゃんーという認識は広まっているようだ。


さてTPP推進派である規制緩和・構造改革などを奨励する
新自由主義者たちの言い分は、農業についてどうなのか。
見直してみよう。