4月は、オレにとって一年で
一番、気楽な季節だといえる。
だが、毎年、気持ちはお気楽ではない。
なぜか、懸命なのである。
ここから一年をかけて、
自分の命と魂を根こそぎ、削り取る。
そういう覚悟と粘りづよい持続する意思を
徐々に構築してゆく。
毎晩、削り取りながら、
自分の甘さを、塗りつぶしてゆく。
生きるという作業に打ち込んでいる
4月は、とても大切な月だ。
死を常に意識し、生を生きる、
パニック障害者にとって、
カラダが震えるほど、必死に生きることは、
おそらく大切なことなのだろう。
懸命に今を走る。
そして、自分の行く先は見ない。
一瞬の輝きの中で、生を見つめ、
死を抱いて、眠る。
そういう生き方しかできないのは、
おそらく幸いなのだと思っている。
今年もありったけのオレを、
全部まるまま、賭けてみる。