文芸春秋で日本における貧困の記事を読み、
また、5/17号の東洋経済を読んでいると、
日本に渦巻く大きな問題、貧困について悩む。
もうこの国は、明らかにセーフティネットが機能不全している。
この機能不全は、日本の社会の各現場で、
大きな影響を与え、日本社会を大きく歪めている。
しかし、これについて、現政府が本格的に取り組むとは、
到底思えない。
なぜなら、その萌芽はいくつも見え隠れしてきたのに、
議員たちは目先の利益に、官僚たちは責任回避と、
自分たちのネットワークの利益のために、
こんな具合にしか、機能していないことは確実だ。
いずれにせよ、次の選挙で、民主党が政権をとるだろうが、
そのためには、きっちりと政権獲得後の理念を、
練り上げておかなければならない。
今は、外政よりも、避け続けてきた内政に目を向け、
だれもが、この先、一体どうなるのだろう、
と感じている不安を打ち消す強力な政策を
打ち出すことが必要だ。
それが、すなわち、政権獲得につながるし、
現代日本に生きる私たちも、
カナリの安堵を覚えることができる。
しかし、現実問題として、ここまでの崩壊を、
社会がみせてしまっているので、
諸問題を一気に片付けることはできない。
地道にゆっくりと、一つ一つ、理念を掲げ、
それに沿った政策を実行に移していくしかない。
それを見守る我々も、おそらくはこの再構築には、
時間がかかるので、それを覚悟しなければならない。