文芸春秋の温暖化の記事を読み、

とても考えさせるところがあったので、

今日は、そればかり考えていた。


アメリカ発なのかは分からないが、

エコブームで、それには企業戦略が見え隠れする。



この戦略は、その大部分を映像メディアが担っている。

アメリカの大統領選は、もっぱらそれが全てだ。


自分は、ヒラリーのほうが好きだったし、

クリントン時代のアメリカの好調さや、

弱者に優しく、という方向転換を見せるだろう、

彼女を応援していた。



民主党の候補選挙で、まさかオバマにしてやられるとは、

考えていなかった。


旦那が大統領の時代には、タフな経験をし、

それからも精力的に動いてきたヒラリーは、

一旦、大統領にさせれば、かなり激しい社会構造の変換を

企業側に迫るだろうと推測していた。


ところが、タイで見たNHKのオバマ旋風は、

ありゃ、こりゃ本格的にやばそうだなと思ったが、

しかしそれでも、ギリでヒラリーが勝ってくれるだろうと

とても軽く考えていた。



しかし、ここのところ、アメリカの人気ドラマ、

プリズンブレイクと24、という二つの作品を見て、

これは、相当に長くかけて練られ、地味だが、

着実にアメリカ国民にイメージ戦略を行なったと思う。


24というドラマは、とてもスリリングで手に汗を握る面白さ、

一旦見れば、全部見ないと気がおさまらないほどだ。


この24に登場する大統領候補、そして大統領になるのが、

黒人男性で、かなり人格的に好ましく、判断力、決断力、

全てが優れ、あらゆる理想を盛り込んだ人物を演じていた。


それに引き換え、プリズンブレイクに登場する、

副大統領は、白人女性で、のっけから超極悪人だ。


役柄は、火を見るよりも明らかな悪人、

視聴者全てが、嫌悪感をもたらすものだった。



これが、どうにも引っかかる。


ヒラリーは、大統領夫人時代、その優秀さから、

いろいろと首を突っ込み、いわば副大統領といっても

いいほどの存在感だったと思う。



それは、クリントンと結婚してから、ずっとそうだ。


そのやり手ぶりが、しゃくに障り、敵が非常に多い。

あった人をみな引き付ける旦那とは、大きく違う。



それに引き換え、急に登場してきたオバマは、

たいして哲学がなさそうな人物だ。

さわやかさとシンプルさが売り物と言った感じだ。


本格的にアメリカの諸問題と向き合うのか、疑問に映る。

彼が、タフなネゴシエーターだとは到底思えない。




どうも上記の2つの人気ドラマは、

ヒラリーに大統領になってもらっては困る、

大いなる戦略だったのかもしれないと疑ってしまう。


とすれば、オバマは、アメリカにどういう変革をもたらし、

彼の資金源となっている企業側は、何を求めているだろう。


とりあえず、保険業界を始めとするアメリカの金融関係者、

この連中にとって、都合が悪いのは、ヒラリーだったのだろうか。