カフェバー|credo|下高井戸駅1分

カフェバー|credo|下高井戸駅1分

バータイム店主による日々雑感


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◆10月16日

 

 広告関係の仕事をもらっている化粧品会社が新商品展示会をやっているから、あんたも必ず来るように、と言われたので渋谷へ。ストリームホールというとこ。いつの間にこんな建物ができていたのかと驚く。

 

 ビルを出ると、「ややや」と再び驚く。道や建物が再開発されて、以前は下に隠れていた川がよく見えるではないか。

 

 その川沿いの散歩道を歩いて恵比寿駅へ向かう。散歩道は並木橋の交差点で終わり。そこからは明治通りに出て歩いていくと、ここらへんはたいした変化がなくて少しほっとする。思い出の「百万本のバラ」「アグー」は健在。なんの店かは教えないよ。


◆10月23日

 

 小田急線に乗っていると、事故が原因で電車が止まってしまった。5分が過ぎてもまったく動かない。混んではいるが、しんとしている車内でじっとしていたら、じわじわとなんともいえない不快感が強まっていった。

 

 胸が早鐘を打つ。息苦しいので上を向いて口をパクパクさせる。今すぐこんなところから出してくれ、と心の中で叫ぶ。

 

 窓を開けてもらい、せめて顔だけ外に出せないものかと、窓際に移動した時、車輪がごとりといって電車が動きだした。ゆっくりゆっくりとした動きだけれど、次の駅に着いたらやっと外へ出られる「希望の歩み」に感じられた。ゆっくり流れる外の家々を見ると、だんだん落ち着いてくるのが自分で分かった。

 

 危なかった。前職の同僚から話は聞いていた。パニックというやつだ。さっきの車内で俺もその入り口をのぞいてしまったんだなという確信があった。できれば会いたくなかったやつである。途中よろめきながら家に着くと、「顔が白いよ」と妻は言った。


◆11月1日

 

 わが店の階下に飲み屋が開店した。あいさつを交わした女性は感じのいい人だった。自分が店長だと言う。店には日本酒が置いてあり、和食を出すカウンター飲み屋のようだ。

 

 1階には今年からラーメン店が営業しており、3階建てのこの小さなビルはすっかり飲食ビルになってしまった。

 

 昨年の今ごろはテナントがわが店しかなかった。夜中に下から見上げると、3階だけがあかりを灯している怪しげな雰囲気で、それはそれでよかったのだけれど、飲食店で埋まったビルはにぎやかでいいものですね。

 

 

2018年11月6日
バータイム店主

※11月15日(木)は昼営業のみ、夜はお休みします。

 

 


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◆9月25日

 

 情報通信の大手企業で要職に就くKさんと日本橋で酒を飲んだ。

 

 前職のころから15年以上の付き合いになる。東証一部上場企業で着実にキャリアップを重ね、すっかりえらくなってしまったKさんの部下たちが、ジリ貧店主たる当方なんかとさし向かいで飲んでいるのを見たら、「あんなのと付き合ってて大丈夫なんですか!」と心配するだろうなあ、と思いながら楽しく飲む。

 

 友だちみたいにだらだら飲んでいたわけじゃないよ。今も手伝っている雑誌の次回特集への協力のお願いをきっちり申し上げ、了解を得た。あとはお互いの家族のこと、仕事のこと、趣味のことを話し合う。

 

 そういえば、11月にキリンジの20周年企画公演がありますねえ、ぼくは当然行きますけどねえ、と話したら、「ええっ、それは知らなかった。おれも行きたい行きたい」と身を乗り出してきた。若いころと同じ顔だった。なかなかいい酒だった。

 

 

◆10月2日

 

 いい酒の夜があれば、二日酔いの朝もある。台風接近による交通機関のマヒが伝えられていたので、昨夜は店を休んだのだった。

 

 突然降ってきた休みの夜なので、家でじっくり飲む方針とした。家族が寝静まってから、「さてさて大人の時間です。うひひ」などとほざいて飲み続けた。

 

 外は暴風と雨がぶつかる音。手には安バーボン。録画しておいた「釣りバカ日誌」などを見ながら、「まったくバカだねえ」と言いつつ深夜まで飲んだのだった。

 

 さっき、酒びんを見に行ったら、昨夜に封を開けたはずのバーボンが半分になっているではないか。ビールや缶チューハイも飲んだから明らかにバカ飲みである。

 

 「ああもうダメ、ホンモノのバカは俺だ」とうめきながらよれよれと布団へ逃げる。いつまでもこうしていたかったが、本日火曜日は会社出勤日(店は定休)。午前中から飛ばせない業務があることを思い出し、「ううう」とうめいてしばらく死んだ。

 

 

 

2018年10月9日
バータイム店主

 

 


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◆9月中旬

 妻がやっているランチタイム営業は毎日たくさんの客がきているようだが、夜のバータイムはこのところさっぱりヒマである。今日はずっと雨が降っていた。誰もいない店内でひたすら音楽を聴いていた。

 

 こういう時は音の数が少ない陰気なものがいい。夭折のフォークシンガー、ニック・ドレイクのラスト作「ピンクムーン」がぴったりはまった。

 

 熱い番茶をカウンターですする。外はざーざー雨。そこにニック・ドレイクの指弾きギターと消え入りそうな声。「もう誰も来なくたっていいんだからね」とヒクツにつぶやく。

 


◆9月下旬

 うっかり引き受けてしまった営業的な仕事のため、朝から勝どき、京橋を歩き回る。最後に三田にある某社受付へ。今日一日ですっかり取り戻したサラリーマン時代の緊張感を背中で感じつつ受付嬢に用件を述べる。

 

 三田にある会社訪問で今日の予定終了。田町駅前の大衆居酒屋「包丁や」でスタミナ焼き定食590円也を注文する。店内はワイシャツ姿と作業着の男だけ。みんな、定食のごはんをぐいぐい食べている。働く男のメシはこんなにうまかったかと思う。

 

 夕方に帰宅、シャワーを浴びてから自分の店に出勤する。

 

 

2018年9月25日
バータイム店主

 


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◆9月上旬

 今回から日記形式で書いていくことにした。個人的な行動や思いを書く日記を、ネット上に公開してしまう、という行為を以前はオロカナな人がやるものと思ってきたが、ここ数回、日記スタイルで書いてみたところ、とても書きやすく、言いたいことがするりと書けることに気がついた。

 

 したがって、ずっと続けてきたコラム気取りのけったいなブログは全国数人のファンに惜しまれながら休止。これからは店のことだけにこだわらず、ネットの気安さに甘えて、日常のメモ替わりに思ったことをどんどん書いていってしまおうと思う。

 

 そうは言っても、妻に内緒のことやひそかな思いをそのまま書いてしまっては、家庭や店の経営が破たんしてしまう。なので、心の底にあるリアルな本音は、閉店後に1人カウンターで飲むウイスキーとともにかみしめていきます。

 

◆9月中旬

 などと書いていたら、すっかり秋めいてきたではないか。いまこれをある会社の事務所でこっそり書いている。ここは20年前に入社し、いまでもアルバイト的な仕事をもらっている編集部である。この事務所で秋の気配を感じると、当時、原稿書きのイロハを教えてくれたデスクを思い出す。政治部記者を長年やってきたが、メンタルを患って大手通信社を辞め、ここにやってきた人だった。

 

 居酒屋で一緒に酒を飲んでいると、デスクは「こうやって秋がくると、気持ちが落ち込むんだよ」ときまって言った。「ビールの売り場に、秋味なんていう名前がずらっと並び始めるだろ。そいつと目を合わないようにして普通の名前のビールをそーっと取るんだよ。はは」と力なく笑った。

 

 デスクがこの会社を去って約15年。いまは運転手の仕事に就いていると風のうわさで聞いた。今日の仕事が終わったらデスクたちとよく行った会社近くの居酒屋で一杯飲んで帰ろうか。

 

 

2018年9月11日
バータイム店主

 

 

 


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 ◆8月某日
 前回で書いたとおり、店のエアコンの効きが悪いので、メーカーの人に見てもらった。エアコン自体は故障していないが、この暑さに対してパワー不足なのだという。アヂアヂのばか夏に加えて、冷蔵機器などが多い飲食店、ビルの3階(真上は屋上)という悪条件がそろっているのも原因だそうだ。

 

 よおし、買い替えだあ、と特急のタイミングで現地調査を実施してもらった。送られてきた見積もり書によると、総額は50万円近く。金額を見てひるんだけれど、このままもたもたしていると、客はどんどん去っていき、夏とともに店も終わってしまいそうなので、即座にサインアップした。ただ、無い袖は振れないのでリース契約にしてもらった。

 

 従来のものよりも1・5倍のパワーがあるというエアコンが設置され、はたして快適な店番となった。


 ◆8月某日
 店のエアコンを取り替えた数日後、自宅のエアコンが突然壊れてしまった。3台あるエアコンのうち、2台が頑固に動かない。見てもらったら、2台につながっている共同の室外機がもうダメで、古い部品のために修理はできず、買い替えしか道はないとの説明。エアコン1台はまだ生きているが、これだけではひとつの部屋しか冷やすことができない。家族4人が夏を乗り切るのは無理だろう。

 

 よおし、こっちも買い替えだあ、と電気店に連絡すると、明日から約1週間、お盆休みに入るので、メーカーから製品が届かないという。大手の家電量販店ならどうかと問い合わせると、店舗はやっているが、設置業者が休みに入ってしまい、おまけに注文の混みあいで、最短でも1週間後の取りつけになるとの宣告。仕方ないのでそのスケジュールで量販店に注文した。

 

 みんな、辛抱の1週間になるが、がんばって乗り切ろう、と妻や子どもに話しているすぐそばで、テレビが「来週も関東地方は厳しい暑さが続きます」などと言っている。

 

 家族4人はこの先の気温予想をぼうぜんと眺めるのであった。

 

 

2018年8月28日
バータイム店主

 

 

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