この本、面白かったです。岩本薫さんの「戦国武将が愛した名湯・秘湯」。
温泉巡りをしていると、よく温泉の由来に「◯◯の隠し湯」ってあるんですよね。
旅先で、武将の隠し湯を目にするたびに、ちょっとした発見気分で、いつもワクワクしてました。
そうしたら、そのままズバリな本がありました。
なるほどと思ったのは、まず隠し湯の由来。隠れながら入るということは、それだけ戦が厳しかった時代ということだそう。
言われてみれば、そうですね。
川中島の合戦のあと、下部温泉は信玄たちの野戦病院代わりに使われたとか、医療が十分でなかった時代の苦労がしのばれます。
ところが例えば、のちに豊臣秀吉が愛した有馬温泉となると、秀吉は六甲川の向きまで変えて、豪華絢爛な施設を造らせたそう。
隠れるどころか、今度はむしろ温泉は大々的な権力アピールの場になるのです。
それがさらに進んで、家康の時代となると、現地に施設をつくるどころか、今度は定期的に熱海から江戸まで温泉を運ばせる。
それを見た庶民が殿様はすごい、すごいと噂する。そして、熱海の温泉はさぞかし効くのだろうとあこがれる時代、物流が安定して届く時代なるのです。
戦国武将を切り口にすると、これまでバラバラだった温泉情報がぐっと一気につながりました。
視点を変えて情報を整理すると、こんなにも分かりやすくなるのですね。それが1つ。
それから温泉とからめると、これまで興味がなかった戦国武将でも、急に身近に感じられ、親近感が湧いてくるから不思議です。
長篠の戦いで、信長に叩きのめされた武田勝頼が傷を癒すために寄ったのが伊香保温泉。
山形の五色温泉は、直江兼続が息子の目の病気を治すために開発したとか。
自分も知っている身近な温泉とからめてみると、フレンドリーに感じます。
温泉情報が整理されて分かりやすくなる、素晴らしい本でした。
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