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1票の格差違憲

 最大5倍の「1票の格差」が生じた今年7月の参院選挙区選挙は憲法が定める法の下の平等(第14条)に反するとして、東京都の弁護士グループが選挙の無効を求めた訴訟の判決で、東京高裁は17日、現行の定数配分は「違憲」と判断したが、請求自体は棄却した。神奈川県は有権者729万人で定数6、鳥取県は有権者49万人で定数2、議員1人当たりの有権者は122万人と24万人で5倍の格差がある。
 参院は議員定数242人で6年任期、3年毎の半数改選で県毎の選挙区73議席(5人から1人)と比例代表48議席である。県代表48議席と全国代表12議席で計60議席とし、議員定数を2倍の120人と少数精鋭化してはいかがか。なお米国の上院は各州2人で定数100人、6年任期で2年毎に3分の1改選である。財政危機のなか日本の国会議員は多すぎるように思う。

(推薦図書)
参議院選挙の手引 平成22年
参議院なんかいらない 幻冬舎新書 む 1-1
国会崩壊 講談社+α新書 402-1C
平成政治20年史 幻冬舎新書 ひ 6-1
選挙の経済学-投票者はなぜ愚策を選ぶのか
選挙のパラドクス-なぜあの人が選ばれるのか?
民主政の不満 上-公共哲学を求めるアメリカ
リベラリズムと正義の限界
実務と研修のためのわかりやすい公職選挙法 第14次改訂版
日本人の選択-総選挙の戦後史 平凡社新書 378