大雪山系10人遭難 | クリエイジ コラム ◆ 一週一冊良い本を読もう ◆

大雪山系10人遭難

 16日悪天候のなか北海道大雪山系のトムラウシ山(2141m)と美瑛岳(2052m)で登山客が遭難し、59~69歳の10人が命を落とした。悪天候下でのガイドの出発判断ミスと防寒具の装備不足から、風を遮る場所のない山上で長時間強風にさらせれ体感温度は0度以下となり、体の熱が急速に奪われる低体温症で凍死した。
全英オープンでは石川遼が第1ラウンドは海沿いのコースでは珍しくほぼ無風のなか2アンダーだったが、第2ラウンドは強風のなかミスを連発し8オーバとなり予選通過に2打及ばなかった。強風でゴルフはスコアを落とし予選落ちで済むが登山では落命する。私も学生時代に伊豆の山道で迷い警察か消防のお世話になりかけた怖い思い出がある。アラ還世代に「百名山」ブームが広がるなか、体力や体調、装備を点検し無理のない行程を吟味し、天候によっては引き返すか出発を遅らせる一人ひとりのリスク管理が求められている。

(推薦書籍)
六十歳から百名山
団塊諸君山もいいぞ-夢と勇気とサムマネー
日本楽名山-50歳からの爽快山歩き 祥伝社新書 14
日本百名山 新潮文庫 ふ 1-2
名山の民俗史
日本百低山-標高1500メートル以下の名山100プラス1 文春文庫 こ 42-1
指揮官の決断-八甲田山死の雪中行軍に学ぶ極限のリーダーシップ
小山裕史のウォーキング革命-初動負荷理論で考える歩き方と靴
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