私みたいになってほしくない | 死産後、双子を妊娠しました

死産後、双子を妊娠しました

2020年に死産。
2021年に双子を妊娠。
不正出血、破水疑惑、切迫早産・・・こんなに不安いっぱいなマタニティライフになるとは・・・。

しかし周りの人の支えがあり37週で帝王切開をして、双子を無事に出産することが出来ました。皆様、本当にありがとうございました。



2回食が始まってぐらいから
毎日身体のだるさを感じるようになった


以前は絵本を読んだり
おもちゃのピアノをひいたり、
抱っこしながらお庭をお散歩していたが、

必要最低限の育児以外のときは
双子兄と双子妹の傍で横になることしか
出来なくなっていた






2回食のとき

双子妹に離乳食を食べさせるも
なかなか食べてくれない

吐くとき、私にバレないように
顔を斜め下に向けて吐くから
服や床が汚れやすくなる

食べていても
周りのものに興味が行くのか(我が家は汚い)
周りをキョロキョロして
まっすぐ見てくれない

今回は珍しく
双子兄もスムーズに離乳食を食べさせられなくて、
私は内心イライラしていた


2回食の後はミルクもお風呂もやらなきゃ
いけないのに・・・


「いい加減にしろよ」
「人がどういう想いで
 食べさせているか
 分かってんのかよ」

あぁ、もうダメだ・・・
止まらない・・・

「嫌な食べ物なら食べさせないほうが
 こっちとしては楽だよ

 その分時間はかからなくて済むからね

 それでも時間がかかっても
 食べさせようとするのは
 虐めてるわけじゃないんだよ
 多少嫌なことがあっても頑張ってほしいの

 嫌なこと、辛いことから逃げてほしくない」

「私みたいになってほしくないの」


すると双子妹は
想いが伝わったのかニコニコ笑った

・・・しかし、
母親が我が子に「私みたいになってほしくない」
というのは教育上よろしくないし、

何よりその現場に実母がいた

人によっては
実母の育児やしつけを全否定しているように
思われてしまったかもしれない


私はそんなつもりじゃなかったのに・・・

結果的に実母を傷つける言葉を
放ってしまった


私はその後、実母の顔を見るのが怖くて
実母が双子妹の授乳中に
洗い物をしていた


実母は私が辛いとき
どんなときもかけつけてくれて
話を聞いてくれて
味方でいてくれて
たくさんの愛情を注いでくれた

実母の気持ちを考えると
とても苦しい気持ちになった


洗い物を終えたあと
実母に謝った

「さっき『私みたいになってほしくない』と
 双子妹に発言したけれど

 それは、実母の育児やしつけを全否定
 しているように聞こえる発言をしてしまい
 本当にごめんなさい 
 そんなつもりじゃなかった

 私も双子妹が辛いときは、実母のように
 かけつけたり、連絡したりして
 助けになろうと思っているよ」

私はあまりの申し訳無さに
号泣してしまった


「そんな大丈夫だよ
 今は育児で一番辛い時だから
 誰でもイライラしちゃうことあるもんね

 双子妹ちゃんが辛いときは、かけつけてあげてね」

双子妹は普段は実母にベッタリなのに
私が泣いたら
心配そうに私の顔を伺って
私のそばにいてくれた

私の顔を触ったり
笑いかけてくれたりしてくれた



そういえば二日前も
私が旦那に八つ当たりをして泣いたときも
(私が100%悪い)
双子妹は普段は旦那にベッタリなのに
私のそばに来てくれていたな
私の顔を伺っていたなぁ


双子妹は我が強くて
思い通りにならないとすぐに泣いていたのに
いつからこんな優しい子になっていたんだろう

私は双子妹に道徳教育など
何もしてないのに
いつの間に成長していたんだろう


育児をしていると
自分を責めることが増えて
思い通りにいかないことも増えて
身体がついていかなくて
辛いことが多いけれど

我が子の存在に救われるんだなと
思った


「双子妹ちゃんの前では
 元気なママでいないとね」

「私にそんなことできる?」

「大丈夫、きっとできるよ」
と実母が言ってくれた


実母も育児中、たくさん悩んで、苦しんで
優しく強い母になったんだろうな・・・。




※双子妹はミルクの後、離乳食も一緒に
リバースさせてしまいました。
離乳食を頑張ることも大切ですが
無理をさせすぎると、そういうことも
なりかねないのでご注意くださいませ。