原発と戦争を推進する日本の暴走(5) | 日本と世界の情報ブログ

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(5)溶け落ちた燃料を取り除くのは不可能な状態になっている!

 格納容器は、いくら水を入れても中に水が溜まらない状態になっていて、発電所の敷地内で採取された地下水からは、ストロンチウムなどの放射性物質が高濃度に検出されている。明らかに格納容器から漏れ出しているのである。何しろ人間もロボットも中に入って見て来られないのであるから、誰にもわからないのである。そのシミュレーション結果をまとめた報告書にも、「これはどこまで正確かわからない」と書いてある。つまり、溶け落ちた燃料は、格納容器の中にも外にも、そこら中に散らばっているので、燃料をつかみ出すことができないのである。

 もう炉心を取り出すことは諦め、チェルノブイリ原発のように、「石棺」で封じ込めるしかない。原子炉建屋全体を覆うようなコンクリート構造物を造るのである。しかし、1号機も、2号機も、3号機も、使用済み燃料プールの中には燃料が沈んだままである。その数は1号機が392体、2号機が615体、3号機が566体で合計1573体である。これを何とかしてつかみ出さなければ石棺すら造ることができない。1号機~3号機の使用済み燃料プールの底から、燃料を少しでも危険の少ない場所に移すまでに何年かかるのか、東電も国も本当のことはわからないのである。

 チェルノブイリ原発では、29年経った今、最初に造った石棺がボロボロになって第2石棺を造ろうとしている。数十年後にまた、第3石棺を造ることになるだろう。しかも、チェルノブイリで炉心が溶け落ちた原子炉は1基である。福島は3基であり、これから何十年、あるいは何百年と言う期間に渡って、放射能を封じ込める作業を続けていかねばならない。→これは天文学的損失になる。

 福島原発では、ひたすら1号機~3号機の原子炉の中に水を注入し続けている。その量は1日で400トン。それが毎日格納容器から漏れ出し、壊れてしまった原子炉建屋やタービン建屋の地下などに放射能汚染水として溜まり、どんどん地面の中に入り込んでいる。

 発電所は海抜30~40メートルだった台地を海面近くまで削ったところに建てられている。地下水が流れているところまで掘り下げているのだから、どんどん水が流れ込んでくる。その量は1日1000トン。そのうち400トンが損傷している原子炉建屋、タービン建屋の中に入り込み、人為的に入れている400トン以上の水と渾然一体となっている。それらの放射能汚染水は建屋に流れ込むだけでなく、一部は逆に建屋から外部に流れ出ている。つまり、福島原発は敷地全体が放射能の沼のような状態になっているのである。

 小出氏は10万トン近くの放射能汚染水が溜まった2011年3月時点で、新潟にある柏崎刈羽原発まで放射能汚染水をタンカーで運ぶべきだと提案したが、受け入れてもらえなかったという。(柏崎刈羽原発には廃液処理装置があるからである。) そして、東電は1万1500トンの放射能汚染水を海に流したのである。その汚染濃度は法廷許容値の100倍に達していた。

 その後も汚染水は増え続けている。東電はタンクを造って敷地内に並べ、そこに溜めこむということをしてきた。タンクの数はどんどん膨れ上がり、50万トンを超えている。タンクのほとんどが溶接せずにパッキンを入れてボルトでつなぎ合わせただけの応急タンクなので汚染水が漏れるのは当然なのである。いずれにせよ、東電は再び、「放射能汚染水を海に流す」という選択をするだろう。