NLPでいうところの
「アソシエイト」と「ディソシエイト」について、ふれていきましょう。
一般的にはアソシエイトを実体験、ディソシエイトを分離体験と言います。
分かりずらいですね。
では、例を見ていきましょう。
例えば、「私は太陽を見ている」場合。
「アソシエイト」

このようにアソシエイトの場合は、
自分の視線から見た映像ですので、自分自身は見えていません。
「ディソシエイト」

一方、ディソシエイトの場合は、
自分自身を外側から、スクリーン上に映したかのような映像で見ていますので、自分自身の姿が見えています。
通常、私たちの状態はアソシエイトです。
日常、起きている出来事に対しても、
今、こうしてPCの画面を見ている場合も。。。
では、夢を見ている時って、どうでしょう?
自分自身が見える夢を見たことってありますよね。
これは、ディソシエイトの状態です。
或いは、自分自身から見た状態の夢を見ることもありますね。
こちらは、アソシエイトの状態です。
そして、これは過去のことを思い出すときにも適応されています。
お気付きでしたか?
アソシエイト、ディソシエイトを意識しながら、
過去のコトを思い出してみて下さい。
実は、人は知らず知らずのうちに、
アソシエイトとディソシエイトの二つの状態を使って、
過去の体験を思い出しています。
過去の楽しかった体験のコトを少し思い出してみて下さい。
そこに、あなたはいますか?それとも、あなたはいませんか?
同じく、過去の辛かった体験のコトを思い出してみて下さい。
そこに、あなたはいますか?それとも、あなたはいませんか?
アソシエイトの状態は、五感をフルに使っています。普段の私たちですね。
ですから、凄く臨場感豊かに体験することが可能です。
しかし、例えば、普段の私たちでも、
信じられない出来事(突然の身内の死、晴天のへきれきでの彼女、彼氏との別れ。。。)などを体験した時って、ポカーンと自分が一人たたずむ姿で見えてくることがありませんか?
ディソシエイトの状態の時は、臨場感が薄まります。
ですから、他人事のように感じてくるのです。
アソシエイトの状態は五感をフルに使います。VAKですね。
視覚、聴覚、体感覚を総動員して、臨場感豊かにありありと記憶情報を蘇らせます。
ディソシエイトの状態は、客観的な見方になります。
まるで他人事のように、自分自身の姿をスクリーンの中に映し出します。
この状態の時は、自分から「切り離されている」感じがしませんか?
アソシエイトとディソシエイトは、
NLPの基本中の基本でありますが、
それ以上に、日常で有意義に使えるテクニックでもあります。
ですから、この二つの状態に関しては、知識、体験を通して、
完璧にしていきましょう。
さて、先程サラッと「切り離す」という言葉を使いました。
お気付きになりましたか?
ここの所です。
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ディソシエイトの状態は、客観的な見方になります。
まるで他人事のように、自分自身の姿をスクリーンの中に映し出します。
この状態の時は、自分から「切り離されている」感じがしませんか?
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ディソシエイトの状態は、シンプルに表現すると「切り離す」状態です。
そして、アソシエイトの状態は、「繋げる」状態です。
ある特定の対象に、「繋げる」か、「切り離す」かによって、
私たちの状態は変化を起こします。

凄くシンプルですが、このことを知ると、そして体得すると、
人生が変わるかもしれません。
いつも幸せな笑顔で満ちあふれている人、
一方、いつも不幸そうな不満顔で過ごしている人、
この二人の違いってなんでしょうか?
いつも幸せな状態でいる人は、過去の良い体験に繋がっています。
いつも不幸せな状態でいる人は、過去の悪い体験に繋がっています。
(出来事そのものに良い悪いはありませんが、ここでは判りやすくする為に、良い悪いの二元論で、話を進めさせてもらいます。)
そのように繋がった状態が、そのまま現在に反映され、
更には、未来にも反映されていきます。
(関連記事:過去は未来へ飛ぶ、そして未来は現在にやって来る)
では、過去の悪い体験に繋がっているなら何をすればいいのでしょうか?
過去の悪い体験にアソシエイト(繋がっている)しているのなら、
過去の悪い体験からディソシエイト(切り離す)してしまえばいいだけ。。。。
まずは、自分自身から見ている視点を、変えてみましょう。
目の前にあるスクリーンに、自分を映し出して、体験を再現してみてください。
そして、それをひたすら、アナウンサーになったつもりで実況するんです。
すると、どんどん、どんどん客観的になっていき、切り離されていきます。
そして、「Ki」が変わります。。。
「Ki」って?
「Ki」とは、内的に感じる体感覚のことです。
つまり今まで、アソシエイトの状態で思い出していた体験が、
ディソシエイトの状態に変わる時、その体験の印象(Ki)が変わるのです。
そして、それは上書き保存されます。
(参照記事:イメージの上書き保存)
脳は最新の情報を、真実と捉えます。
しっかりと、「Ki」が変化するところまで、
ディソシエイト状態にできれば、次回から思い出す時には、
悪い体験も臨場感が薄まります。

その時、自分に与える影響力は、
以前に比べて随分弱くなっていることに気付くでしょう。
アソシエイトとディソシエイトはNLPを理解・体験する上で、大切な部分ですので、もう一度繰り返しお伝えしていきましょう。
一般的に私たちは体験を「アソシエイト」という状態でしています。
アソシエイトは実体験もしくは当事者体験、ディソシエイトは分離体験などと言われることもあります。
例えば、「私は太陽を見ている」という体験をしているといたしましょう。
しつこいようですが、繰り返します。
アソシエイトでの視点はこんな感じで表せます。

このようにアソシエイトの場合、自分の視点から見た映像ですので自分自身は見えていません。
一方、ディソシエイトの視点はこんな感じで表せます。

自分自身を外側からスクリーン上に映したかのような映像で見ています。
従って自分自身の姿が見ています。
アソシエイト、ディソシエイトの視点の違いをしっかり覚えていきましょう。
そして、アソシエイトとディソシエイトをNLPでしっかり使いこなせるコツとして知っておいて頂きたいこと。。。
それは、「アソシエイト=繋げる」、「ディソシエイト=切り離す」ですね。

このように焦点を向けている対象と繋がってる状態をアソシエイト、切り離した状態をディソシエイトと覚えておきます。
そして意識が焦点を向けられる対象は「ひとつ」です。
つまり「対象A」に繋がっていれば、「対象B」から切り離される。
「対象B」に繋がれば、「対象A」から切り離される。

NLPのワークが機能するかどうかは、アソシエイト&ディソシエイトの精度によります。
NLPのワークの土台になるところですから、理解・体験を更に深めていただくとよいでしょう。
アソシエイト&ディソシエイトの精度を深める助けになる書籍です。
P68ページより書かれております。ご参考までに。
