優位感覚の考察を更に深めていきましょう。
「あなたが目の前にした相手は、どのようにして現実世界を解釈しているのか?」
それを知るヒントが優位感覚です。
今回は、優位感覚から「視覚優位」(Visual)の特徴をみていきましょう。
視覚優位型の内的世界は映像が溢れています。
映像で物事を捉えているので、必然的に情報量は多くなります。
従って、伝える情報が多くなる為、話す言葉は早口になる傾向があります。
早口で話すため、呼吸は浅くなり、胸での呼吸が主となります。
思い浮かぶ映像が変われば、即座に話の話題も変わります。
ですので、話はポンポンと飛んでしまいます。
姿勢は、視覚を確保する為、上方向に背筋は伸びます。
そして、視覚情報にアクセスしやすいように、視線は斜め上方に向きます。
視覚優位だけあって、見かけ、外見には影響を受け易くなります。
これは、自分、他者、どちらに対してもその傾向はあります。
「人の話をよく聞きなさい」
これは視覚優位の人は、一度は言われたことでしょう。
相手の言葉を映像として内的世界に映し出します。
素早く映像を立ち上げますので、頭の回転は速いです。
が、勘違いも多くなりますね。
コミュニケーションが一方通行にならないように注意しましょう。
内的世界での映像を言葉にしていますので、表出される言葉も映像を見ているかのような叙述語が多くなります。
(例)
見る わかる 眺める 暗い 走査する 明るい 見守る
見せる 見渡す 観察する 灯りをともす 映す かえりみる
現れる 焦点を当てる 目に見える 絵を思い描く 澄んだ
はっきりした 色付ける 位置を特定する 想像する 輝く
見通し 角度をつける 影を落とす 垣間見る きらびやかな
枠を組む 地平 悟る 光を放つ きらめいた 頭脳明晰
ひらめいた 最前線の 注意する 漠然とした考え 心象
鼻先で 悲観 畑違い