(関連記事:刺激→反応、選択の目撃者)
私たちは、ある出来事を刺激として、それに対する反応、つまり結果を出していく。
反応しないのもまた、出来事に対するひとつの結果である。
刺激(出来事)→反応(結果)
この積み重ねが人生を創り上げているわけである。
そして【矢印】の部分が【プログラム】と呼ばれるものである。
【矢印】=【プログラム】
このプログラムは、人それぞれ違ったものを持つ。
また同一人物でもコンテキストによって違ったプログラムを持つ。
そして意識化できなければ、プログラムは自動反応で刺激に対して立ち上がり、無意識に特定の結果を生み出す。
それが、あなたにとって良いものであれば、全然OK、そして、ちょっといただけないなぁっていうものであれば、選択していきましょう。
それには【矢印】の部分をもう少し詳しく分解していく必要があります。
刺激→(感情→行動)→反応
このように分解していくことが可能です。
「出来事(刺激)」を体験すると、それに対する「感情」が発生します。『内的体感覚(Ki)』といってもいいです。
この『内的体感覚(Ki)』がモチベーションとなり、肉体を動かします。つまり「行動」です。
そして、その「行動」が「結果」を創っていきます。
「結果」の物質的な現象を取っ払い、よく観察するとそこにはやはり『内的体感覚(Ki)』があります。
「出来事」により発生した内的体感覚(Ki)を「結果」として達成する為に、私たちは「行動」をとっているのです。
その結果、更にプログラムを強化していきます。
内的体感覚(Ki)が同質の内的体感覚(Ki)を呼ぶということです。
となれば、目の付け所としては、プログラムの始まりです。
図で表すとこんな感じです。

「心」とは感情、感覚、動機です。
「身体」とは筋肉、行動です。
私たちは、「出来事」という「刺激」を受け、「感情」、「内的体感覚」が発生していきます。
それをモチベーションとして筋肉を動かし、行動し、反応という結果を生み出しています。
「結果」とは人生そのものです。
刺激反応モデルの図を見ていただくと、人生は自分で選択できることに気づき始めていきます。
それには、出来事と心の隙間で起きていることを観察していきます。
ディソシエイトです。
少し復習していきましょうか。
一般的に私たちは体験を「アソシエイト」という状態でしています。
アソシエイトは実体験、ディソシエイトは分離体験などと言われることもあります。
例えば、「私は太陽を見ている」という体験をしているといたしましょう。
アソシエイトでの視点はこんな感じで表せます。

このようにアソシエイトの場合、自分の視点から見た映像ですので自分自身は見えていません。
一方、ディソシエイトの視点はこんな感じで表せます。

自分自身を外側からスクリーン上に映したかのような映像で見ています。
従って自分自身の姿が見ています。
アソシエイト、ディソシエイトの視点の違いを覚えていきましょう。
そして、アソシエイトとディソシエイトをNLPでしっかり使いこなせるコツとして知っておいて頂きたいこと。。。
それは、「アソシエイト=繋げる」、「ディソシエイト=切り離す」です。

このように焦点を向けている対象と繋がってる状態をアソシエイト、切り離した状態をディソシエイトと覚えておきましょう。
そして意識が焦点を向けられる対象は「ひとつ」です。
つまり「対象A」に繋がっていれば、「対象B」から切り離される。
「対象B」に繋がれば、「対象A」から切り離される。

話を刺激反応モデルに戻していくと、なぜディソシエイトするかというと「観察者の視点」が必要だからです。
通常のアソシエイトの状態では出来事にどっぷり浸かってしまって、狭い視野、つまり選択幅が縮まります。
そこで、まずディソシエイトして、出来事からしっかり自分自身を切り離します。
切り離すことができれば、その出来事を観察する対象とすることができます。
しっかり観察できることによって選択肢は広がります。
今まで自動反応により特定の一つのものしか選択できませんでした。
ディソシエイトすることにより、一つから二つへ。そして三つへ。そして無限大へ選択肢は広がります。
当面は三つの選択肢を持つことに挑戦してみましょう。
一つでは選ぶことはできません。そして二つでは葛藤が起きます。
ですからNLPでは選択肢は三つ以上持つことをお勧めしています。
まずはディソシエイト、それがしっかりできたら三つの選択肢を自分に与える。
これができるようになると、人生そのものが変わり始めます。
上手くいくと内的体感覚(Ki)が選べるようになります。
すると最終的に発生する内的体感覚(Ki)も変わります。
最初の内的体感覚(Start-Ki)が最終的に生まれる内的体感覚(Goal-Ki)を呼ぶのでしたね。
最初の内的体感覚(S-Ki)=最終的な内的体感覚(G-Ki)
上手くいかない時は、ディソシエイトの精度が低いと知ってください。
ディソシエイトの精度を上げる方法も今までに書いてきましたので参考にして頂けると思います。
刺激反応モデルを意識して、人生を楽しみましょう!!