脱自己同一化して取り出した感情や価値観、ビリーフ。。。
例えば「怒り」、
「私」から「怒りを抱くある価値観」が離れた、そして脱自己同一化したかに思えた。
しばらくすると「怒りを抱くある価値観」が目の前にあった。
それは、「怒りを抱くある価値観」が「あなた」に投影されていたのだ。
そして私は、「あなた」を通して「怒り」を感じた。
私は頑張った。そして「あなた」から「怒りを抱くある価値観」を切り離した。
すると、しばらくすると今度は、
「怒りを抱くある価値観」が「奴ら」に投影されていた。
私は「奴ら」を通して「怒り」を感じた。
何故か悶々とするイライラ感が消えない日常。
さて、私が脱自己同一化したものは何処に行ったのだろうか?
心理学で、「投影」(プロジェクション)という言葉があります。
自分の中にある認めたくないものを、外にあるように見せる為に投影します。
他者に投影している自己の側面、抑圧された無意識。
心の中で光の当たらない部分、つまり「影」、それは「シャドー」と呼ばれています。
シャドーには、自分が認めたくないもの、
自分に反するもの、自分から排除しようとしているもの等が隠されています。
シャドーとなる部分を意識領域から追い出し、無意識領域にかくまうことにより、
自分自身から気づかれないようにしています。
そんなシャドーに気づいてしまいました。
そして脱自己同一化を試みたのです。
が、・・・
冒頭のようなことが起こり始めてしまったのです。
さあ、どうする。。。
「私」から「あなた」へ、そして「奴ら」へ。
一人称であった認識が、二人称へ、そして認識は三人称へと移り変わった。